ヒトの体内には「さまざまな他者の DNA が混合して存在している」ことが判明。そして改めて思う生命発現のメカニズムのすごさ

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より引用
「 DNA は、1人の人間が、その人だけの DNA を体内に持っている」
ものだと思っていましたが、どうやら違うようなのです。
ケースによって、ヒトは自分の体内に「複数の(自分のものではない)遺伝子」を持っていることが多々あるようなのです(特に出産経験のある女性では大半が)。
今回ご紹介する記事の中に、以下のような記述があります。
2012年、カナダの女性の検死解剖で、それらを受けた女性のうちの 63%が自分の神経細胞に Y 染色体を持っていたことが明らかになったケースがある。
これは普通だと変なことなのですが、どこが変なのかといいますと、過去記事、

・「確定的な未来」を想起する驚異的な2つの科学的資料から思うこれからの太陽と地球と女性(そして消えるかもしれない男性)
などでも書いたことがありますが、ヒトの場合、染色体というのは、

・XXなら女性
・XYなら男性

ということになっています。
つまり、「男性」が存在するためには「 Y 染色体が絶対に必要」ですが、逆に、「女性には Y 染色体はない」のです。
そういう、女性にあってはならないものが、見つかったということです。
こういう「同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっていること」を、生物学用語では キメラと呼び、その中でも、それが一時的ではなく、「少数の細胞が体内に定着し存続している現象」を、マイクロキメリズムと呼ぶのだそう。
私たちの DNA についての驚くべきこと

DNA は本当に私たちの最も基本的な生物学的基盤なのだろうか。

あるいは、私たち自身にある DNA は、本当に自分1人だけに固有のもので、私たちはその1種類の DNA だけを体内に持っているのであろうか。

そして、 DNA は、自分たちの子孫へと遺伝的な特性を伝えていく唯一のものなのだろうか。

赤ちゃんが生まれたとする。

ここでは、女の子の赤ちゃんが生まれたとしよう。

ママとパパの組合せの遺伝子を持つ新しい体を与えられた彼女は、生まれた後は、彼女自身の経験をしていく旅に出ることになる。

そして、彼女が持っているものは、彼女自身のゲノムだ。
彼女の体中の何十兆個もの細胞が、彼女の DNA を運ぶだろう。

この DNA は間違いなく彼女だけが持つもの・・・なのだろうか?

この何十年もの間、科学者たちは、自分自身「以外」の DNA を持っている珍しい例を発見し続けている。

その極めて珍しい例だった、他人の DNA が体内から発見される例は、しかし、ここ数年で、ますます一般的であるということになっている。

研究者たちは、母親が自らの子どもの DNA を体内に残している例を発見し続けている。母親の子宮から運ばれて、そして、母親の体のあらゆる組織から、子どもの DNA が発見されているのだ。(一時的ではなく、永続的に子どもの DNA と同居しているということ)

他人の DNA が混合物するこの種の例は、輸血でも見られる。

2012年、カナダの女性の検死解剖で、それらの女性のうちの 63%が自分の神経細胞に Y 染色体を持っていたことが明らかになったケースがある。

普通、女性は Y 染色体を持たない。

女性は、「 X と X 」染色体により定義され、男性は「 X , Y 」染色体により定義されるため、カナダの女性たちの 63%が Y 染色体を持っていたことは、先ほどの例のように、彼女たちの男の赤ちゃんから来ている可能性もある。

さらに最近、今年 8月に発表された研究では、検死解剖された母親たちすべてから「オスの細胞」が見つかったことが判明した。これらのオス細胞は、心臓や腎臓などの主要な身体器官で見つかった。

以上。

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改めてDNAは何?男女は何によって決まるか?と疑問を思いました。
子どもが生まれ、赤ちゃんと同じDNAを持つことになることはどういうこと?
また、妊娠中は同時に二つのDNAが動いていることになるが、どのように両立させているだろう、哺乳類の胎内保育はどのように成り立っていると思いました。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=357520

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