肉食がいい、草食がいいという愚考・・・「あなたの体の声を素直に聞き入れる」忘れてはいないだろうか???

肉食がいい、草食がいいという愚考「医者いらずの食より抜粋」
 
肉食や原始人食に健康の秘訣があるとする識者は結構多い。
現代の日本ではどちらかというと肉食排除であって、これは例えば医学被害の研究家であり友人でもある船瀬俊介氏などもそうである。
しかしそれは健康にはつながらないという説も多数ある。
肉は必要であるという説であり、菜食やフルータリアンの否定につながるかもしれない説だ。
しかしこれの整合性をとれた人を、私は未だかつて見たことがない。
 
まず肉食が推奨される理由は、それが良質のアミノ酸でありしかも必須アミノ酸を取りやすいという点だ。
アミノ酸スコアという言葉を使うが、これについては自分で調べて欲しい。
たしかに肉や魚のほうが大豆などよりスコアは高く、栄養学的には間違ってないと言えば間違っていない。
しかしここについても反論する栄養学者は必ず存在するだろう。
私にとってはどっちでもいいことだが、愚かな人間たちはすぐに「どっちが正しいのか」ということと、「どっちを自分が用いようかな」ということをだ。
こう考えてしまうことは人類教育の誤りに元凶があるのだが、とにかくこのように考えても幸せが訪れることはあまりなさそうだ。
 
確かにもともと日本では1868年の明治元年まで肉食が一般的ではなかった。
そして江戸時代の人々のほうが現代よりスタミナ豊富であったことは、様々な著書で語られていることだ(たとえば飛脚の話など)。
このことは細胞デザイン学から考えても重要な要素を占めると言える。
今日に至る日本文化の礎は、その中で「まごわやさしい」に代表される食文化から培われたものであり、日本人はその食生活の中で穀物の消化を得意とする身体特性(欧米人より腸が長いなど)を実際に持っている。
そのような日本人の体力の問題、日本人の食性の問題、古典的民族がなぜ強靭な肉体であったかなど、このようなことは総合的に考えねばならない。
 
菜食主義は雑食や肉食主義(これも雑食の一種)に比べ、栄養不足になりやすいと言われる。
確かに理論上はそうであるかもしれないが、私は菜食主義者でもとても健康な人を何人も知っている。
これもまた栄養だけで説明できるだろうか?
これは草食であっても肉食であっても同義だ。
なぜそういうかというと、仮にどこかに健康な食事法があるとして、であれば相反するような食事の仕方とその健康の証拠を説明できないからだ。
これを説明しようとするとどうしても栄養学や食養以外の分野に話が及ぶ。
「我々は食べたもので作られる」さえも真実ではないのではないか?
そう考えられるかどうかが重要なのである。
女性のほうが菜食主義者の割合は多いように推測するが、不健康で肌色が悪いというわけでもなく、むしろ今風にいう「美容」や「美意識」も高く活動的な人も多い。
彼らの動向は栄養不足で説明がつくのだろうか?
 
無知な私が知っている現行科学より進んだ考え方によってさえ、いくつもの因子を考えることができるのだ。それらもすべて説明することができないまま、やれ肉食を推奨する、やれ菜食を推奨するというのは、真の医学、真の科学から言っても滑稽以外の何物でもない。
ただあなた方は医学や科学になど頼る必要はないのである。
つまりそれは、「あなたの体の声を素直に聞き入れる」ということである。
 
脳の声ではなく体の声である点が重要なのである。

https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/1958573177559759

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