菜食主義のメダリスト
ケニアの長距離ランナーたちは厳格なベジタリアンではないものの、結婚式やお葬式のような特別な場合以外は、ほとんど肉は食べないそうです。ケニア人のアスリートたちは米や豆類、ウガリ(トウモロコシの粉と水で作られた生地)、野菜だけを食べて過ごす。そんなケニア人アスリートたちだが、陸上競技で金メダルを取った数は数え切れません。とはいえ多くの栄養士たちは、エリート・アスリートたちにベジタリアン食がもたらす利点についてはいまだ懐疑的で、ベジタリアン食は飽和脂肪酸を含む脂肪を抑えてくれるものの、アスリートはタンパク質、鉄分、ビタミンB12の摂取に相当注意しなくてはいけないといいます。
今回はそんなベジタリアンのメダリスト達を何人か紹介します。
・カール・ルイス 1984年のロスアンゼルス・オリンピックで4つの金メダルを取ったとき、カール・ルイスはまだベジタリアンではなかったが、後にベジタリアンになったことは、その後の競技にもよいように働いたようだ。1991年、30歳になった彼は世界選手権の100mで世界記録を更新し、勝者となる。彼はこのレースを「もっとも素晴らしいレース」と語っている。
・Paavo Nurmi
オリンピックの歴史上もっとも偉大な長距離ランナーの一人。「フライング・フィン」と呼ばれ、1924年、1928年のオリンピックで9つの金メダルを獲得した。そのうち1924年のパリ大会では、同じ午後におこなわれた1500m、5000mの2種目で金メダルを獲得した。・Edwin Moses
400mハードルで2度の金メダリストに。彼は1977年から1987年までに出場した122回のレースのすべてに勝利するという、スポーツ史上驚くべき連勝記録の持ち主だ。その間、4回も世界記録を更新している。・Bode Miller 偉大なるアメリカ人アルペンスキー選手の一人。2010年のバンクーバーでの金メダルなど、5個のメダルを獲得。彼はニュー・ハンプシャーの有機農場を営む家族のもと、ベジタリアンとして育てられた。