「少しでも力に」好天でボランティア続々…台風19号から3週間

台風19号で甚大な被害が出た東日本の被災地は2日、好天に恵まれ、朝からボランティアが続々と詰めかけた。久しぶりの週末の晴れ間で、19号の被害発生から3週間となったこの日、被災者らと懸命の復旧作業が続いた。

 市街地が浸水した宮城県丸森町では仙台市などからのボランティアバスが朝から次々と到着。台風被害後最多となる約700人が訪れ、ボランティアらは泥のかき出しなどに追われた。

 516世帯が床上浸水した同町では家財搬出などに人手が必要だが、人手不足が深刻で、県や町の社会福祉協議会が2日から仙台駅発着の送迎バスを運行した。3連休で500人以上を受け入れるという。仙台市の会社員女性(42)は「バスが出ると聞いて参加した。早く普通の生活を取り戻すための手助けができたらいい」と意気込んだ。

 長野市小島の北部ボランティアセンターでは、受け付け開始前から参加者が長蛇の列をつくった。作業を始めた長野県箕輪町の会社員男性(32)は「被害の大きさを見て何かしなくてはと思った」と話した。

 岩手県宮古市は県内外から130人以上が集まった。これまで集まりがよくなかったが、県社協などの呼びかけもあり参加者は増加。初めて参加した盛岡市加賀野、大学職員男性(38)は「今からでもできることがあるのか不安だったが、少しでも力になりたい」と話した。

 住宅など4533棟が浸水被害を受けた福島県いわき市は朝から、災害ごみの集中撤去作戦を開始。4日までの3日間で消防団、自衛隊員ら延べ1200人にボランティアが加わり、仮置き場に運び出す。市内では臨時集積所の公園にも遊具が埋もれるほどのごみが持ち込まれ、衛生状態が悪化しつつある。清水敏男市長は「集積所を更地に戻し、生活空間から早くごみを取り除きたい」としている。

参照:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191102-00050194-yom-soci

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