もはや安全な水など存在しない、と言っても過言ではないでしょう。
農薬、肥料は土の中に存在する水を汚染します。名水と言われるペットボトルの水ですら、実は危険かもしれないのです。
硝酸態窒素の水汚染と危険性!
・水道水を広く汚染
硝酸態窒素が、日本のいたるところの水を汚染しています(214号参照)。今回は浄水場で処理された後の水の汚染度を調べました。
硝酸態窒素は安定度の高い物質で、従来の浄水場では取り切れません。
病原細菌のクリプトスポリジウム対策などから研究が進めらている「限外ろ過膜」を利用した浄水場ならば、硝酸態窒素も取ることができますが、まだわずかです。
福島県伊達市や、大阪府田尻町の浄水場の水は、最高値で水道基準や環境基準の10ppmを超えていました。
3ppm以上の硝酸態窒素が出ていた浄水場を県別に割合を調べると、神奈川、熊本、愛媛、山梨、栃木、鹿児島、埼玉の7県がワースト7で、神奈川は4割近くの浄水場が汚染されていました。・ペットボトル有名8ブランドが汚染
・すべての「名水」から検出
環境省指定の「名水」をうたう水は、ペットボトル調査でも、7本すべてが汚染されていました。硝酸態窒素を摂取すると
ブルーベビー症候群
乳児が硝酸態窒素を大量に摂取するとチアノーゼ(血液中の酸欠状態)になり、体が青紫色になることからブルーベビー症候群と呼ばれています。
これは硝酸態窒素が体内で亜硝酸窒素になり、血中のヘモグロビンと結合し酸素運搬機能を失うことで起こります。※実際にアメリカで過去に死亡事故が多くありました。これは高濃度の硝酸態窒素を含む井戸水でミルクを作って飲ませていたことが原因でした。
特集◆硝酸態窒素の水汚染(2007年4月現在)
http://tabemono.info/report/report_7_214_1.html
※データは2007年のもので、現在はわかりません。妊婦と赤ちゃんを想定して書かれた記事です。