コーヒーを飲むと体調が悪くなる人はいませんか?・・・コーヒーが片頭痛を起こす大きな2つの理由

コーヒーが片頭痛を起こす理由は大きく2つ

1つはカフェイン、もう1つは強い利尿作用。

カフェインはアデノシン受容体と結合し、アデノシンの作用を阻害する。で、細胞は、なんかアデノシンが足りないなぁと感じ、アデノシン受容体をよりたくさん増やす。

(細胞がアデノシン受容体を増やしても、やはりカフェインにより阻害されてしまう。)

ここで、カフェインが切れると、待ってましたかのように、アデノシンが一挙にアデノシン受容体になだれ込む。アデノシン受容体は多く増えていたため、より強くアデノシンによる血管拡張作用があらわれる。

急激な血管拡張は神経を圧迫したり、ヒスタミンを多く放出させるので、片頭痛や関節痛などを引き起こす。

さらに、気圧の変化(特に低気圧)や気温の変化がそれを助長する。低気圧では上昇気流が起きるので、酸素が薄くなり、低酸素状態は組織にヒスタミンやプロスタグランジンを増やしやすい。

また女性ホルモンは末梢の血管を拡張しやすいため、これらを助長する。女性に片頭痛が多いのはこのせいである。

ここでコーヒーを再び飲用すればカフェインによってアデノシンが阻害されるので、血管拡張は収縮へと向かう。で、頭痛は収まる。だから、カフェインは片頭痛に効くといわれるが、そもそもカフェインを摂らなければこういうことにならない。

もう1つ、コーヒーは利尿作用も強いため、水溶性ビタミン特にB群を排泄しやすい。また、マグネシウムやカリウムなどのミネラルの排泄を増やすこともわかっている。こうした機序によってもコーヒーは片頭痛を引き起こしやすい。

で、コーヒーやカフェイン飲料は3杯以上飲むと片頭痛体質になりやすいということがわかっている。では2杯までなら大丈夫かということになるが、ここはやはり個体差があるので、人によってまちまちのため、何とも言えない。

以上、コーヒーと片頭痛の話でした。

参照:https://www.facebook.com/nobunaga.yoshitomi/posts/1278888035624895

シェアする

フォローする