「小麦は食べるな」から「小麦を食べよう」へ・・・人間と小麦の歴史は長い。小麦が身体に悪いと言うならば、その原因は小麦そのものではなく、品種や栽培法であると考える方が適当である。質の高い小麦を。

「”小麦は食べるな”から”小麦を食べよう”へ」

そう言えば、僕がなぜ、東京でパン屋を始めたかったか。それは、この「小麦を食べるな」という話がまことしやかに流れていたからである。

現代病の多くは、小麦が原因であるという主張がある。遺伝子操作された小麦のグルテンが腸内で問題を起こす。あるいは小麦のGI値の高さが問題であるという話。それには別に反論はない。

しかし、人間と小麦の歴史は長い。小麦が身体に悪いと言うならば、その原因は小麦そのものではなく、品種や栽培法であると考える方が適当である。だから、僕は小麦の栽培を始めた。

2013年に、まさに「小麦は食べるな」という衝撃的な本まで出版され、僕は意を決して、パン屋を始めたいという仲間と共に、小麦の本格栽培に乗り出し、パン屋開店に協力した。

現代人がどうしてもパンを食べたいならば、健康に良いパンを食べて欲しかったからだ。特に働き盛りの女性たちに。

その後パン屋からは離れたが、その想いは変わらずにいる。今は、安全な小麦を栽培する人を増やしたいという想いにシフトしたが、根本は変わらない。結局、一人で栽培していても、大した量にはならないから。

安全な小麦とは何か。まず、自家採種をする事。遺伝子操作されたとしても、遺伝子が元に戻ろうとする回復力を取り戻す。もちろん、農薬も肥料も使わない。

そしてもう一つ。不自然に品種改良される前の古代小麦を栽培すること。この三つを厳格に守れば、「小麦を食べよう」に変わるはずだ。いや、変えたいと僕は思っている。

始めます。古代小麦栽培プロジェクト。

古代小麦、自家採種小麦の栽培をする人を増やす学びの場を提供しようと思い、出来るだけ参加費を抑えて、僕の郡上市の畑で、希望者と共に、古代小麦やパン用小麦を栽培する企画。

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