【千島学説】現代医学の基底部にある「骨髄造血説」の根拠は何か・・・?

故・千島喜久男博士が、血液は腸で造られるという「腸内造血説」を唱えるまでは、赤血球は骨髄でつくられるものと思われていました。もちろん、現代医学では今でもそれが定説になっています。

赤血球が骨髄で造られているのを最初に観察したのは1925年、アメリカのダン、セーヴィン、キャニンガムら3人の血液学者です。彼らはニワトリやハトを9日から10日間絶食させ、そして骨髄を観察し、そこに造血作用があることを確認しました。

しかし、この実験方法はおかしな点があります。どうして長い間絶食させるという異常な状態で観察したのでしょうか? また、そうした観察結果を健康なからだの場合にも適用して、間違いがないのでしょうか? ということです。

また、赤血球の寿命の観察についても問題があります。
人間の赤血球の寿命は150日前後ということになっています。これは赤血球の測定はラジオアイソトープ(放射性同位元素)でラベルをつけた赤血球を輸血し、その赤血球が生体の血液の中にいつまであるかを調べ、それがまったく無くなる日までの日数を計算して決めています。

しかし、これは赤血球の本当の寿命とは言えません。
ラジオアイソトープで処理した赤血球は異質なもので、そこに拒否反応が起こり肝臓や脾臓にとどめられて、血管内をスムーズに流れない可能性があります。また、正常な赤血球にもなんらかの影響を及ぼしているかもしれません。

あるいは一歩譲って、ラベルされた赤血球が、正常な赤血球となんら変わりなかったとしてもも、その赤血球が百何日で生体のどこにも見られなくなったからといって寿命が尽きたとするのは早計です。ラベルされた赤血球の崩壊、あるいは死滅を確かめることは誰もできないのですから。

つまり、赤血球は姿を変えて、千島博士のいう細胞になったかもしれないのです。この場合、赤血球は私たちの肉体を構成するということで生き残っています。

血液の基本的な点においてもこのようにあやふやなのです。私たちは科学で実証されたことだと、文句なしに信じてしまいます。しかし、それがどのように実証されたのだろうかと、立ち入って調べてみると、疑問はいくらでも出てくるのです。

【参考】忰山紀一・著『生命の自覚 ~よみがえる千島学説~』

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=351745

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