イギリスではマンションの4階以上に妊婦が住むのは法律で禁止・・・その他にも気圧や揺れが人体に及ぼす影響は多数ありますが、ニッポンでは黙認されニョキニョキ建てまくって金儲けな状況
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昔、タワーマンションに住むべきか考えた
多摩川周辺の冠水で、タワーマンション暮らしの利点欠点が話題になっていた。
当方も実は昔、タワーマンション住みに興味があり、一時調べたことがあった。
調べてわかった利点としては、まず資産価値(特に高層階)。ここが最大の、しかも超強力な魅力だ。これだけで買う価値がある。
ただし都心でないと厳しい。なぜなら価値下落の危険性が少ないから。埋立地とか郊外では、資産としての価値はあまり担保できない。価格下落の激しい可能性がより高いのは明白だ。
あとこれも高層階だけだが景観とか。ただし景観はすぐ飽きるので、実はあまり魅力とはいえない。内見で感激するのがピークで、住めば日常化するのであんまり意味がない。
加えて部屋数が多いので共有インフラが豪華にできるのはある。ゲストルームだのプールだのコンシェルジュだの、そういう。個人的にはどうでもいいので興味なし。
欠点については、調べててなかなか暗い気分になった。まず、出入りが面倒(特に上層階)。駅近3分の物件でも、玄関から1階を出るまでにエレベーター待ちでどえらく時間がかかるとかさ。特に通勤時とかエレベータラッシュだし。それでようやく1階まで着いて忘れ物に気付いたら、合計3倍の時間がかかる始末だし。実際のドアtoドアの通勤時間で想像以上に時間が無駄。
あとメンタルに悪い。特に上層階。出入りが面倒なので、自然と出歩かなくなる。働いてりゃまだいいが、専業主婦なんかだと悲惨。鬱病罹患のリスクは有意に高いらしい。
子育ても課題。同じ理由から、社会性が身に付きにくくなる問題が実際に起きていると聞く。
停電や地震のリスクも高い。電気が止まれば地上30階まで階段を使うしかない。ポンプが止まるので水道も下水も使えなくなる。自家発電はあるが、あれは本当の緊急事態(上層階で人が倒れたとか)にエレベーターをわずかの時間動かすくらいの運用しかできない。それに火災リスクも馬鹿にできない。30階まで届く梯子車? ないだろそんなの。
建て替えや大規模修繕はおそらく不可能(住人の高齢化で資金負担できず決議が紛糾するのは見えてる。通常マンションよりさらに厳しい)。なので40年後の廃墟化リスクが怖い。インフラ更新が滞れば、停電や水漏れなど他のリスクが幾何級数的に高まる。
というわけで、「多分けっこう儲かるけど、住むリスクはかなり高い」と感じた。
よって結論としては「子供を作る前、若い時分に数年住むくらいがいいな」ということになった。高層階を購入してちょっとだけ住み、その後は賃貸に出して、高騰したら売ればいい。つまり居住用というより投資用として運用し、自分では味見するだけってことよ。子供は泥んこで育てないとな。
低層階だと資産価値の問題があるので、住むにはいいがこうした運用には向かない。低層階に住むなら別にタワーマンションを買う意味などなく、低層のマンションのほうが使い勝手がいいし、運用の多様性も担保できる。
そう結論を出したのだが、欠点が多い割にはタワーマンションは高い。若かった私には購入できず、これまでどおり賃貸住まいを継続することになった。
それにおおむね、新築マンションはポエミーな名前と地名ロンダリングが恥ずかしい。狛江、つまり河原の低地なのに「リファインドヒルズ(上品が丘)」とか。昔火葬場があった旧河原沿いの大山のマンションで代々木上原と言い張ったり。ああいう「馬鹿騙すぜ」みたいな営業方針も嫌だったし。
よく考えたら、「ちょっと高層を味わいたい」が当方の結論なのだから、「それならそういう気分のときだけ、ホテルに泊まればいいじゃん」になった。
都心の高層ホテルに2泊もすれば、十分その気分は味わえて、夜中まで気兼ねなくバーをクラビングして部屋で酒飲みながらだらしくなく眠りこけても、10万もしない。それで充分、都心欲を満たすことができる。少なくとも私は。