世界最大級の電波望遠鏡が原因不明の事故で崩壊して稼働停止

アレシボ天文台を管理するセントラルフロリダ大学によれば、事故が発生したのは2020年8月10日午前2時45分(現地時間)のこと。電波望遠鏡の副鏡の金属フレームを支える鋼鉄製の補助ケーブルが切れてしまい、そのまま直径305メートルもある主鏡の反射面に衝突。その結果、反射面に30メートルほどの割れ目ができてしまいました。また、副鏡の金属フレームの一部もねじ曲がってしまったとのこと。

電波望遠鏡は主鏡に反射させた電波を副鏡で受信する仕組みであるため、反射面が崩壊したりフレームがねじ曲がってしまったりすると、電波望遠鏡としての役割を果たせなくなってしまいます。そのため、アレシボ天文台は稼働停止を余儀なくされてしまいました。なお、補助ケーブルが切れてしまった原因は、記事作成時点では不明だそうです。

アレシボ天文台のディレクターであるフランシスコ・コルドバ氏は「私たちは状況を評価する専門家チームを待っています。私たちはただ、スタッフの安全を確保し、施設と設備を保護し、できるだけ早く施設をフル稼働に戻したいだけです。そうすれば世界中の科学者に貢献することができます」と語っています。

参照:https://gigazine.net/news/20200814-arecibo-observatory-broken/?fbclid=IwAR0VtosARBa44v48ecd6t1_uygjBly-KT2tQIEdiOxytZd2XFILL0V6-RQs

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