やっと此の期に及んでBlack Boxが開いてきた・・・今回明らかにされたのは、笹川平和財団に関連しての情報である。福島第一原発の件でも度々登場するこの組織は、まさに日本の暗部の中核を担っている。なぜなら、岸信介と笹川は、立ち位置が一緒(CIA)

やっと此の期に及んでBlack Boxが開いてきた。

面白いことに、そのWhistle Blower(社会に警告を鳴らす人)は、機能不全となったマスメディアではなく、注目されているジャーナリスト、伊藤詩織のところに情報を開示してきている。

今回明らかにされたのは、笹川平和財団に関連しての情報である。福島第一原発の件でも度々登場するこの組織は、まさに日本の暗部の中核を担っている。なぜなら、岸信介と笹川は、立ち位置が一緒(戦後以来のCIAエージェント(これは公開情報、米国務省公式開示資料))だからだ。

伊藤詩織は、この極秘情報を、日本海外記者クラブにおける記者会見時に公開した。復唱しよう。

鍵となる組織が、SPF USA(Sasakawa Peace Foundation USA/笹川平和財団米国)である。


「その方(情報提供者)がこんなことを教えてくれました。2015年、安倍首相はアメリカを訪れていますが、そのとき笹川(財団)も関わっていたそうです。そして、同じ2015年の10月に官邸から、SPF USA(Sasakawa Peace Foundation USA/笹川平和財団米国)で安倍首相が講演をおこなった見返りとして、ワシントンDCのイースト・ウエスト・センターに山口敬之氏を派遣してほしいとの要請があり、山口敬之氏の派遣について稟議を起案するように指示があったそうです。

怪しいとその方は感じたそうです。というのは、こんなイレギュラーな要請はそれまで一度も聞いたことがなかったからです。それで、このことがずっと引っかかっていて、その後、私と山口氏の事件を知り、このことに思い至ったそうです」

 じつは、以前から「安倍首相周辺がTBSを辞めた山口氏にシンクタンクの仕事を世話したらしい」という話があがっており、「週刊新潮」の第一報の少し後、本サイトもそのことを記事にしていた。だが、今回、伊藤さんにもたらされた情報によると、これは安倍首相が笹川平和財団で講演したことの見返りに、官邸が笹川平和財団に対して山口氏をアメリカの独立研究機関イースト・ウエスト・センターに派遣するよう求めた、というのである。

実は、このことと、山口敬之氏が、TBSのワシントン支局長を解任されたことは、深く関わりがある。山口氏がワシントン支局長をクビになったのは、伊藤詩織案件のせいではない。


山口氏は2013年からTBSのワシントン支局長を務め、その立場を利用して伊藤さんと問題の会食をおこなったのだが、2015年4月には「週刊文春」(文藝春秋)にベトナム戦争時の韓国軍慰安所の記事を寄稿している。

 じつはこの韓国軍慰安所報道についてはのちに「週刊新潮」により捏造と指摘されているのだが、「週刊新潮」の記事によると、山口氏はこの慰安所記事について当時の駐米公使ら政府関係者にあらかじめ記事のゲラやコピーを送付。その際に、菅官房長官の会見で産経新聞記者が質問し、菅官房長官が答弁するシナリオになっていると報告していた。韓国軍慰安所報道は安倍外交を擁護するための仕込み記事だったわけだ。

 そして、山口氏はこの記事を「文春」に寄稿した問題でワシントン支局長を解任され、営業局ローカルタイム営業部へ左遷されたとし、2016年5月30日付でTBSを退社。山口氏はFacebookで退社報告をした際、こう記している。

【これからはフリーのジャーナリスト兼アメリカのシンクタンク客員研究員として、今まで以上に研究・取材・発信を続けてまいります。】

つまり山口氏は、中途半端なポジションではなく、政権の「歴史修正」と根幹部分で関わり合い仕込み役をやっていたわけである。

TBSとは、伊藤詩織事案ではない部分で、本質的にかつ決定的に対峙していたのである。

Chronicle(時系列的)な一致(これは決定的である)を確認しておこう。

驚くべきことにジャーナリスト伊藤詩織は、ワシントンDCにあるイースト・ウエスト・センターにまで出向き、直接ディレクターに話を聞いている。

これはどういうことかといえば、山口敬之氏は、政権の中核の情報操作に関わっており、こんなこと(新卒女性の就職斡旋で地位を利用した準強姦行為)をやっている場合では全くなく、しっかりミッションを果たすべきところ、ジャーナリスト志望の素人女性に正体を暴かれ、Black Boxに穴を開けてしまったのである。


問題なのは、安倍官邸が山口氏のイースト・ウエスト・センター派遣を要請した時期だ。

 山口氏は2015年6月8日に逮捕を取り消されたが、その後、同年8月26日に書類送検され、嫌疑不十分で不起訴となったのは2016年7月22日だった。つまり、安倍官邸が笹川平和財団に要請して山口氏をイースト・ウエスト・センターにねじ込んだ時期は、まだ検察による捜査がおこなわれている最中のことだったのだ。

 当然、これは安倍官邸側も承知している事実だったはずだ。なのになぜ、そのような人物をどうしてわざわざシンクタンクにねじ込んだのか──。情報提供を受けた伊藤さんも、送検中にこんなことが起きていたということに引っかかりを覚えた。会見で伊藤さんはこう述べている。

「2015年10月、官邸が笹川平和財団に要請しました。その時期、山口氏の事件はすでに送検され、検察が捜査中でした。背後にどんな理由があるのか私にはわかりません。でも、これは実際に起きたことです。
そのため、私はワシントンDCにあるイースト・ウエスト・センターに行くことにしました。そこで、責任者(ディレクター)に話を訊きました」

 伊藤さんは、そのディレクターの名前も明かしたうえで、山口氏がどのようにフェローに選ばれたのか、彼から聞いた話を語った。

「彼によると、アジア研究のフェローを毎年5〜10人くらい受け入れているということでした。なぜ山口氏が選ばれたのか、私は尋ねました。その責任者は、こう答えました。“本来は、申請を通過しすべての要件を満たさなければいけません。しかしこの山口さんのケースにかぎっては、笹川(平和財団)から山口氏を選ぶよう直接、頼まれました。他になんの審査もなく、それだけで決まりました。これはイレギュラーなプロセスです”。そして、山口氏はフェローとしてスペシャル・ビザ(特別査証)を手に入れ、アメリカに戻ることができました」

復唱しよう。

これはどういうことかといえば、山口敬之氏は、政権の中核の情報操作に関わっており、こんなこと(新卒女性の就職斡旋で地位を利用した準強姦行為)をやっている場合では全くなく、しっかりミッションを果たすべきところ、ジャーナリスト志望の素人女性に正体を暴かれ、Black Boxに穴を開けてしまったのである。

山口氏は、伊藤詩織のビザ案件で相談に乗るとしながらも、実は自分のビザ取得に必死だったのである。

このBlack Box が、どこまで開くのかは知らないが、政権としては、そろそろ手仕舞いとしなければ、致命的な打撃となるだろう。

本事案は、#MeToo という文脈で世界の耳目を集めており、日本の個別のマスメディアよりも拡散力がはるかに高い。
現政権にとっては、かってない危機となる可能性が高い。

参照:https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/2660951377321932

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