新型コロナウイルスは「突如毒性が1000倍に凝縮し重症化する」ことをフランスのパスツール研究所が報告。

新型コロナウィルスについての研究が進み、実態が明らかになるほどにその存在の特異性が際立ってきています。

「indeep」さんよりさん抜粋引用です。リンク

◆これまでのどんなウイルスとも違う完ぺきな伝染能力
実在するウイルスとして考えられ得る中での完ぺきな伝染能力を持ち、増殖するための完ぺきな防御システムを持ち、そして「早い速度で変異していく」。このウイルスは、まるで「絶対にこの地上から消えない」という意志を持っているかのような、そんな性質が、次々と公開される医学的論文からわかるのです。私は、このウイルスが(風邪などのように)永遠に地球の人類に根付く可能性を感じています。

◆突如毒性が 1000倍に凝縮される
新型コロナウイルスは、突如毒性が 1000倍に凝縮される」ということについてのフランスの報道の記事をご紹介します。もとはフランスのテレビニュースで放映されたもののようです。歴史あるフランスのパスツール研究所による研究です。記事では、長年、ウイルスを研究しているパスツールの研究者たちが、「本当に驚いた」という言葉を、フランスのマクロン大統領に述べているシーンが印象的です。「これまでのどんなウイルスとも違う」と研究者は語っています。

●『1000倍以上に凝縮し、急速に症状が悪化する : 新型コロナウイルスの毒性をどのように明示するべきなのか』1000 fois plus concentré, des aggravations rapides: comment se manifeste la virulence du coronavirus
BFM TV 2020/03/20リンク

12月下旬に登場して以来、この SARS-Cov2 新型コロナウイルスは、世界中に広まっている。このウイルスがどのようにして人間に伝染したかなど、まだ未知の部分でわからないことが多いが、科学者たちは Covid-19 と呼ばれるこの新しい病気について毎日少しずつ学んでいる。そして、このウイルスの進化と病原性が、医師たちにとって、ますます明確になってきている。

病原性とは、病原体(細菌やウイルス)が生物内で増殖する能力であり、つまり、病原性とは、ウイルスなどの微生物の感染能力の強さだ。研究者たちは新型コロナウイルスの特定の患者に対して、特に強い病原性を観察していることを報告している。パスツール研究所のウイルス呼吸器系の責任者であるシルビー・ファン・デル・ヴェルフ氏は、3月19日にフランスのマクロン大統領に以下のように述べた。

「特定のサンプルに存在するウイルス量のレベルが本当に非常に高いことに、私たちはいまだに非常に驚いています」それに対し、マクロン大統領は、「あなたは先日私に、それは 1000倍以上のレベルだと言いましたが、そのことですか?」と訊いた。ヴェルフ氏は、「そうです、それは、これまで私たちが見てきた古典的なインフルエンザ・ウイルスや他の呼吸器感染症ウイルスで見たものとは何の関係もないものです。あるいは SARS や MERS で見られたものとさえ異なるのです」と述べた。

「いずれにせよ、上気道レベルではこれらの量のウイルスはまったくなく、おそらくこれが伝染を促進するものです」と科学者は述べる。現在までの観察によると、新型コロナウイルスの感染者はウイルスを 2人または 3人に感染させる。また、フランス公衆衛生局が述べているように、「このコロナウイルスは他のヒトコロナウイルスに類似している可能性が高く、一般的に、患者のくしゃみや咳の際に放出された感染性の飛沫の吸入による密接な接触の間に、または新たに汚染された表面(物の表面)との接触後に伝染する。

●病気の悪化
科学者たちは、数日後に病気の症状が悪化することを観察している。
「最初の症状はそれほど具体的ではありません。頭痛、筋肉痛、疲労などです。その後、発熱と呼吸器の症状が二次的に発生します。多くの場合、最初の症状の 2~ 3日後です」とパスツール研究所は述べている。

フランス・アビセンヌ病院の救急科の責任者である医師は、このように述べる。

「これは 2つの段階で進行する病気です。最初の 5/ 6日間はおおむね安定している段階で、インフルエンザのような症候、発熱、咳が見られますが、息切れはまったく見られません。ところが、6日目から 7日目に突然、すべてがはるかに速く進行し、それは一部の患者であり少数ですが、それでも深刻な容態となります」「発熱や頭痛、筋肉痛はインフルエンザのような症候群であり、特に心配する必要はありません。感染した患者の大多数はここまでの症状を発症するだけです」「しかし、症状の悪化が非常に迅速に起こり得るのです。一般的にそれは 5、6、7日目くらいに、突然悪化が進行し、集中治療室へ行かなければならなくなります」

●患者の20%が入院
「臨床症状の重症度により、患者の約 20%が入院し、5%が集中治療室への入院を必要としている。最も深刻な容態は、主に 70歳以上または関連する基礎疾患のために脆弱な人々に見られる」とパスツール研究所は書いている。しかし、フランス保健局は、「基礎疾患のない、かなり若い患者」が入院していることも説明している。ジェローム・サロモン保健局長によれば、現在フランスで集中治療を受けている重篤な患者の半数は 60歳未満だ。

コロナウイルスに感染したことがない若者は、抗体がまったくない場合が多いと思われ、新型コロナウイルスにも感染しやすいが、最初の感染なので重症化しにくいと考えられる。逆に高齢者は、過去にコロナウイルスに感染したことがある場合が多いと思われ、ある程度の抗体を保持しているために感染は起こしにくいものの、感染を起こした場合は、コロナウイルスの再感染になるために、重症化しやすいのではないかと推測されている。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=355018

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