今後40年で精子はゼロに・・・石油化学産業はプラスチックの微粒子をまき散らし、それを体内に取り込んだ私たちのホルモン(とりわけ女性ホルモンと男性ホルモン)のバランスに深刻な影響を与えていた。 この事実はもう何年も前から指摘されていた

石油化学産業はプラスチックの微粒子をまき散らし、それを体内に取り込んだ私たちのホルモン(とりわけ女性ホルモンと男性ホルモン)のバランスに深刻な影響を与えていた。
この事実はもう何年も前から指摘されていた。にも拘わらずだれも追求しない、行動に移さないのはなぜか。
誰かがでなく、ひとりひとりが現実捨象→思考停止している。
化学物質だけでなく、強烈な電磁波の影響もあるはず。
一番重要なのは事実の追求。目先ではなく未来まで見据えて適応するための戦略はなにか。

リンク より引用

男は呪われている。男の命運は尽きた。もはやそれは公然の秘密だ。いずれ死に絶える。女も道連れだ。そもそも男は女よりも早死にする。肥満や喫煙、酒の飲み過ぎや薬のやり過ぎで死ぬのは男が多い。働き過ぎで死ぬのも多い。男はさっさと死んで未亡人を残す。

死に急ぐだけではない。どうやら男は人類を滅亡へと導びこうとしているらしい。昨年の夏、ヘブライ大学(イスラエル)とマウント・サイナイ医科大学(アメリカ)の研究者らが発表した調査結果によると、米欧およびオーストラリアとニュージーランドに暮らす男たちの精子数はこの40年で半分以下に減った。つまり、今の男は祖父の代に比べて半分しか精子を作っていない。私たちの生殖能力は半減したのだ(研究チームは世界の他地域に暮らす男性のデータも参照したが、条件が違うので比較できないと判断して除外した)。

この論文は、ヘブライ大とマウント・サイナイの疫学者や臨床医などからなるチームが既存の論文185本のデータにメタ分析を加えたもので、約4万3000人の男の精液を調べている。結果は、人類がすでに繁殖不能への道を歩み出している可能性を示していた。精子数は1973年時点で精液1ミリリットルあたり9900万個だったが、2011年には4700万個に減っていた。しかも減少ペースは上がっていて、悪くすればあと40年でゼロになるという。

あわてた筆者は、マウント・サイナイの疫学者シャナ・H・スワンに電話した。生殖医療のプロで、論文の共同執筆者の一人だ。やけに暗い話だけれど、人類が滅亡に向かっているというのは本当ですか?

あいにく、スワン先生の返事は暗かった。「私たちの研究が『何を意味するのか』という質問には答えられない」としつつも、彼女はこう断言した。「これからどうなるのか、人類はいつ絶滅危惧種になるのかといった質問になら答えられる。ええ、人類は間違いなく絶滅に向かっています」

(中略)

プラスチックに含まれる環境ホルモン(内分泌かく乱物質)を規制するのは難しい。ある化学物質の使用を禁じても、すぐに代替製品が開発され、別な化学物質が環境中に放出されてしまうからだ。それに、石油化学産業は巨大で政治的な影響力が強く、資金も豊富だ。自分たちの製品がいかに有益で、いかに無害かを立証するような研究には潤沢な資金を提供する一方、自分たちのウェブサイトにはレヴィンやスワンの研究に疑問を突きつけるような論文を掲載している。いくらタバコの危険性が指摘されてもタバコ産業が滅びないのと同様、石油化学産業も簡単には滅びない。

それに、今の私たちはプラスチック製品なしに生きていけない。そのせいで精子の数が減るのだとすれば、なんとか別な方法で男の生殖能力を維持することはできないのか。どんなに男の精子が劣化(今のペースでいけば、2034年には精液1ミリリットルあたりの精子数は200万個にまで減ると試算されている)しても、きっと繁殖を可能にする技術的な解決策があるはずだ。体外受精の技術は進んでいるし、いざとなればプラスチックに汚染されていない「代理父」の精子を借りる手もある。

なにしろ技術革新に限界はない。仮に男の精子がゼロになっても、幹細胞を培養して精子を作るという奥の手がある。夢物語ではない。体外配偶子形成(IVG)と呼ばれる技術で、2016年12月には京都大学の斎藤通紀教授らのチームが、マウスの胎生幹細胞から精子のもとになる細胞を作り、これをマウスの精巣に移植して精子に育て、めでたく妊娠・出産にこぎつけている。ちなみに実験で使った幹細胞はメスのものだった。

つまり(少なくとも理論上は)男がいなくても精子はでき、人類は生き延びるということだ。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=349275

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