自家増殖(採種)禁止の種苗法改訂法案が参議院選挙後、国会に提出される可能性…違反したら10年以下の懲役、1000万以下の罰金、共謀罪の対象

自家増殖(採種)禁止の種苗法改訂法案が参議院選挙が終わったら国会に提出されそうです。

農水省は2回目の審議会を連休明けにも開いて着々と準備しています。違反したら10年以下の懲役、1000万以下の罰金。 共謀罪の対象になります。
 
それについて大切なヒントです。
最後まで読んで是非シェア拡散していただけませんか。
 
米国もEUも原則禁止ですが、イタリアのトスカーナ地方では県で条例を制定して伝統的な固定種を保存管理して対抗しています。
 
私は日本のタネを守る会の杉山敦子さんと広島県のジーンバンクを訪ねましたが、驚きました。凄い取り組みです。
 
既に1988年に広島県と民間の企業、個人有志の寄付で基金を募り財団法人を設立して、伝統的な固定種を発掘調査、保存管理してきたのです。
 
今では稲、飼料作物、豆類、伝統野菜など5160点に及ぶ種子を保存して、県内の農家に無料で貸し出ししているのです。
 
それらの種子はそれぞれ瓶に詰めらて5度、-1度で保管され、永久保存するものは真空の缶で-10度で整然と並べられています。(写真)
 
発芽が悪くなったものは圃場で再び育種して、詰め替えているそうですが、ちょうど大根の種子の育種しているところを見せていただきました。(写真)
 
かつて、基金の金利が高い頃は、8人の職員で1500種の県の伝統野菜を育種して、その特性を調査、データ化していたそうです。(写真)
 
そして「広島県のお宝野菜」として地域の特産野菜としておおいに役立っているそうです。(写真)
 
残念なことに、今では嘱託が週に3日の勤務して、これまでの伝統的な固定種の種子を維持管理してるのが精一杯のようです。
 
嘱託の一人船越さんは農家が自家採種が難しくなった現在、無料で利用して頂いてますが、伝統的な固定種を求めてくる農家は増えていると述べています。
 
もともと30年ほど前に、県がジーンバンクを設立した趣旨は 企業による種子の囲い込みが始まったので皆の共有の財産として守る為だったそうです。
 
自家増殖 (採取)が禁止されると、実は伝統的な固定種の栽培を続けてきた有機栽培農家も安心しておられません。
 
先に農水省の特例によって自家増殖が禁止されたキノコでは、日本でも既に企業から生産者に対して6件の裁判が起こされています。
 
しかし、広島県のようにジーンバンクで伝統的な固定種の特性をデータ管理すれば、裁判されても有機栽培農家も先使用の権利を主張できるので安心です。
 
嬉しい話があります。
 
長野県で6月に制定が予定されている種子条例では県内の伝統的な固定種子の保存管理も明記されることになりそうです。 
 
私達もたとえ政府が自家増殖禁止しても、県毎に条例で伝統的な固定種子を保存管理すれば大丈夫です。
 
頑張りましょう。

参照:https://www.facebook.com/masahiko.yamada.125/posts/1981079382018557

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