「主要農産物種子法」の廃止が決まり、これにより、米、麦、大豆の原種・原原種の生産、普及、生産、検査等を、都道府県から民間企業に移動する事が、ほぼ決定。「そんなに売って欲しいのなら、こちらの遺伝子組み換えのお米(WRKY45)はどうだ?これなら売ってやるぞ」と言われても、「はい、ありがとうございます。」と言って買うしかない。

「種子の支配」

もう一度書くので、最後までちゃんと読んで欲しい。読まないのなら「いいね」は要らない。

元農林水産大臣の山田 正彦氏によると、「稲、麦類及び大豆の種子について(通知)」が農水省関連に通知されたらしい。

「主要農産物種子法(以下種子法)」の廃止が決まり、これにより、米、麦、大豆の原種・原原種の生産、普及、生産、検査等を、都道府県から民間企業に移動する事が、ほぼ決まったわけだ。

数十人の現農家に話してみているのだが、「今までと何が変わるの?」とアッケラカンと言う。そんなに新聞や本の記事やネットの記事を読むのが面倒くさいのかな。

この記事だって、本当に読んでいるかなど分からない。頭数行読んで「いいね」押して終わりなのかもしれない。こんなに書いているのに、相変わらず知らないのだから。

思考停止の農家は、それがどういう意味を持つかなど、全く考える事がないわけだ。

今まで以上に、よく売れるお米の種籾や苗が手に入るだろうなどと考えているし、自家採種など端からしていないので、それが禁止される事など、全く意に返さない。

この制度が廃止され、新たな運用のための法整備が進むといったい何が起きるのか。

日本の主食のお米や麦や大豆の原種、原原種の生産権利が、民間企業に移譲されると、民間企業は、新しく種籾や苗を販売する際に、一切の自家採種を禁止する事になる。

貴方が今、倉庫に残した種籾は契約違反となり、収穫したお米は全て発芽しない様に籾摺りをしなければならなくなる。

大豆を収穫し、その大豆の一部を残して翌年蒔いたら、損害賠償請求の憂き目に会う。

小麦の収穫時に溢れてしまった種が発芽したら、損害賠償請求対象となる。その額は、種を購入するよりも、遥かに高額になるだろう。

今まで作ってきたコシヒカリなどは種市場から消え、モンサント社などのバイオテクノロジー企業の種子しか販売されず、今までの7倍〜10倍の値段でしか手に入らなくなる。

農薬を使わずに栽培して収量が落ちたら、イメージダウンとなるので、バイオテクノロジー企業から損害賠償請求が起きる。

それは、自家用の米だろうが何だろうが関係ない。それが嫌なら買うなと突き放される。仕方なく、跪いて種を売ってくれと懇願するしかない。

「そんなに売って欲しいのなら、こちらの遺伝子組み換えのお米(WRKY45)はどうだ?これなら売ってやるぞ」と言われても、「はい、ありがとうございます。」と言って買うしかないのだ。

バイオテクノロジー企業による奴隷化の始まりである。

附帯決議により、都道府県の開発はしばらく続くなどと言っているが、予算が下りないのに都道府県は、種籾や苗の生産を続けるわけがない。

規制改革推進会議農業ワーキンググループでは全く議論もされずに、そのまま廃止が決まった種子法。あり得てはならない種子の独占、食料支配が着々と進んでいるのである。

その事で何が起きるのか全く想像しない人たちに、僕は少々苛立ち気味である。

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