チンギスハン、モンゴル力士の強さの秘密は腸内細菌にあったのか?
安倍さんも白鵬も飲んでいるようです。以下、1日2食の健康革命vol.577 2018/11/11より抜粋引用。
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モンゴルとNS乳酸菌(中略)
NS乳酸菌を開発者したのは、モンゴル出身の
金鋒(ジン・フェン)博士である。開発者というより、発見者というべきか。
金博士は、どうやってNS乳酸菌を
見つけたのだろうか?(以下は引用)
SARSをきっかけにして始まった私の乳酸菌研究は、
まず世界中の論文を読むことから始まり、
次いで乳酸菌の原種を採取して、単菌ごとの機能や効果
効能を調べることでした。それぞれの国には「バクテリア・バンク」があります。
いろいろな細菌もストックされていて、研究者はだれでも
取り寄せることができます。
しかし、乳酸菌そのものは身近にあるものです。
漬物や発酵乳からたくさん採取することができます。私は中国の内モンゴル自治区のフホホト
(内モンゴル自治区の首府)
で生まれました。民族としては蒙古族です。
私はふと、子どものころに食べた、モンゴルの
伝統食である「原生ネギの漬物」を思い出しました。
モンゴル高原には背丈が15センチほどの
原生ネギが群生しています。
草原の人びとは「シャーツォン」(沙ネギ)
と呼びます。
生でももちろん食べられますが、
食物が乏しく厳しい冬季を過ごすためには、
漬物などの保存食は、生きのびるために必須です。
その漬物から採取した乳酸菌は、桿菌(かんきん)
で、しかも大型のものでした。続いて、これまたモンゴルの伝統飲料というか、
夏の期間だけ飲める「酸馬乳」(発酵馬乳)
からも乳酸菌を採取しました。
日本では一般に「馬乳酒」といいますが、
酒というイメージにはほど遠い飲み物です。
感覚的には甘くないヨーグルト飲料みたいなものです。酸馬乳は、馬が乳を出す夏期(7~10月)だけ
飲める遊牧民のご馳走です。
子馬が飲む馬乳を母馬から少し分けてもらい(搾乳し)、
スターター(発酵菌が残っている酸馬乳)に加えると
1日で発酵し、
アルコール度2.5~3.0%の飲み物ができます。
むかしのモンゴル人の男性は、夏、1日にこれを
数リットルも飲んだそうです。いまや世界最強の力士といえば横綱の白鵬でしょう。
彼はモンゴルにいたときは日に5リットル以上、
酸馬乳を飲んでいたと聞きましたし、
現在も夏期に帰国すれば毎日飲んでいるといいます。酸馬乳はとても不思議なものです。
牛乳と違い、発酵してもタンパクの沈殿
あるいは凝固が見られません。
牛乳よりさらっとしていて、半透明な感じです。
牛やヤギの乳に比べてこんな薄い飲み物でも、
子馬がちょっと飲んだら、親馬を追いかけて
よく走ります。私はその酸馬乳からも乳酸菌を採取しました。
そのほか、
ヤギやヒツジなどの発酵乳やチーズからも、
いろいろな種類の乳酸菌を採取していったのです。「灯台もと暗し」といいますか、
これらモンゴルの大草原から採収した菌の遺伝子を
特定し、種類を調べ、その効果を実験してみると、
すごいことがわかってきたのです。
私の故郷にはとんでもない宝物があったのです。私はこれらの有用な働きをする乳酸菌群を、
その学術名とは別に、
「NS乳酸菌」
と総称するようにしました。
NSは「New」と「Sun」の頭文字を
とったものです。
日本語にすれば「新しい太陽」「新日」です。
この乳酸菌が人びとの健康にとって新しい太陽
のような存在になってほしい。
私はそういう願いをこめて名づけました。
また、語呂遊びかもしれませんが、
「New Sun」は「にゅうさん」と読めます。