オーガニック食品を最も多く食べたグループは、がんになるリスクが25%少ない。体内に取り込まれる農薬など汚染物質が劇的に減少するからでは、との仮説(米国医学誌発表)

日本は世界一位、二位を争う農薬大国です。また癌の多い国でもあります。癌の原因はこれだけではないと思いますが、因果関係があるのかもしれません。

 オーガニック食品を食べている人はがんになるリスクが低い――。こんな研究結果が、医学雑誌「JAMA」(ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション)に掲載されました。

 研究を行ったのは、疫学者のジュリア・バウドリー博士を中心とした仏・国立保健医学研究所のチーム。約7万人のフランス人(4分の3は女性、平均年齢は40代)に対し、フルーツ、野菜、肉、魚など16種類のオーガニック食品を提示し、食べている頻度で4つのグループに分け、4年~4年半後にフォローアップしました。

 結果、期間中に彼らが受けたがんの診断は全体で1340件。最も多かったのは乳がんで、459件に上りました。オーガニック食品を最も多く食べたグループと、がんの診断との関係を分析したところ、多く食べたグループは、がんになるリスクが25%少ないことが分かりました。特に目立ったのは、非ホジキンリンパ腫と閉経後の乳がんで、それぞれ73%、21%リスクが減少。量は少なくてもオーガニック食品を食べていた人の方が、そうでない人に比べてがんのリスクが下がることも判明しました。

 研究者は「オーガニック食品に切り替えた場合に、体内に取り込まれる農薬など、汚染物質が劇的に減少するからではないか」との仮説を立てています。また、ハーバード大学の栄養学者らは、「食品から取り込んでいる農薬が、がんのリスクと関係があるとするこれまでの研究とも一致する」とコメント。

 しかし一方で、「通常の食品より高価なオーガニック食品を購入できる経済状態にもかかわらず、食べていない人は全体的に健康への意識が低く、そのためにがんのリスクが上がっている」という批判の声もあります。今後、さらなる研究が期待されています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181101-00000021-nkgendai-hlth&fbclid=IwAR1sKHSK3soe7YcEgb8OsBbh-4eoGpV45LcC9wbdTva53yBPrdWnbt4CR5k

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