表題の記事が『In Deep』に掲載されています。
わかる気がします。
引用させて頂きます。
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(以下、途中から引用)
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■赤ちゃんの一生の健康は、人生の最初の頃の「親との肉体敵接触」で決まる今回は、カナダ最大の大学であるブリティッシュ・コロンビア大学の医学部が発表した研究について、そのニュースリリースをお伝えしようと思います。その内容のテーマは短く書けば、
「赤ちゃんをたくさん抱っこするのとしないので(肉体的接触が多いか少ないかで)、赤ちゃんの遺伝子に大きな差が出ることがわかった」というものです。特に、「体の免疫と代謝に関係する DNA 」に明らかな差異が出ることがわかったのでした。研究は、生まれて五週目の赤ちゃんの親たちに、子育ての中での記録をとってもらい、赤ちゃんの様々な感情や状態、そして、「どのくらい親と肉体敵に接触していたか」ということを記録してもらうところから始まりました。
そして、「その4年6ヶ月後」に、成長したその子どもたちの DNA を採取して調べたところ、「親との接触の時間の差が、DNA の生物学的的な優劣と比例していた」ということがはっきりと示されたというものです。
「5週目の赤ちゃんの時に、たくさん抱っこ(肉体的接触)された赤ちゃんのほうが生物学的に優位な遺伝子だった」と。
これは、ブリティッシュ・コロンビア大学の医学部小児科において、「早い時期からの健康のスタート」というものは何ということで調べるプロジェクトでわかったことだそうで、「これが医学的にわかったのは今回が初めて」ということだそうです。
さらには、他の動物類での実験などと照らし合わせた時に、「この子どもの時に生じる DNA の差異は、その人の健康に一生影響するかもしれない」というところにまで可能性が及んでいます。
つまりは、「自分の子どもをできるだけ健康にしたのなら、生まれてすぐの頃に、できるだけ肉体的接触をたくさんもってあげること」ということになりそうなのです。この「健康」には、肉体的なものだけではなく、精神的、心理的な健康も含められます。
(一部引用省略)■エピジェネティクス的に変転し続ける子どものDNA
人間の DNA は、ある程度の大人になると不変なのかもしれないですが、子どもの頃は「変化し続ける」ことが最近わかってきています。今年5月には、アメリカ・ノースウェスタン大学の研究者たちが、「子どもたちの DNA が《子どもの頃に過ごす環境で変化する》」ことを発見しています。
(一部引用省略)こういう研究が今いろいろと出ていまして、結局、遺伝子科学が明らかにすることは、子どもに対して最も大事なことは「親や周囲の人間からの愛情」であり、そして今回のブリティッシュ・コロンビア大学の研究は、その中でも、「生まれてすぐの赤ちゃんをたくさん抱っこすることが、その子どもの人生を健康にする最大の要点」だということがわかったということになります。
この研究が進めば、たとえば病弱で生まれて、お母さんが赤ちゃんを抱っこできないような病院の環境などがあるとすれば、それを改善することで、良くなるというようなケースも出てくるかもしれません。
(一部引用終わり)というものの中に、「死ぬほど愛されて育った子どもは、将来きっと同じように子に接する」というセクションがあり、まあ何といいますか、愛情が次の世代の愛情をもたらしていくというようなことを書いたのですが、このことは、「健康を次の世代にもたらしていく」ということでもあったのだなあと今思います。そして、その逆の社会は、「不健康を次の世代にもたらしていく」と。今の時代がどちらに近いかはわかりませんが、未来を考えますと、なかなか切ないものがあります。
(一部省略)■「乳幼児を抱っこするかしないか」は、その赤ちゃんたちの遺伝子に影響する
ブリティッシュ・コロンビア大学と、その小児病院研究所の新しい研究によると、乳児と親との密接な接触が、分子レベルで子どもに影響を与えている力を持つことがわかり、子どものその生物学的な影響は 4年後には出現していることも明らかになった。
この研究では、乳幼児の時に、親(あるいは世話をしている大人)との肉体的な接触が少なかった幼児たちの細胞の分子プロフィールが実年齢より未熟であり、生物学的に遅れている可能性を示した。
幼児期のこれらの発達の違いが、成人になってからの健康に影響するかどうかは今のところ明らかになっていないが、この変化は、遺伝子発現に影響を及ぼすエピゲノム(生化学的変化)に深く根づき、生涯にわたって影響を及ぼす可能性を示している。