CDCの調査でアメリカ人の3分の1がロックダウン中にうつ病を発症していたことが判明。あまりの患者の急増に「抗うつ剤の枯渇」も

リンク より

◆未来は今

アメリカでの反乱において、キッカケとなったとされているのは、ジョージ・フロイドという男性が、警官から暴力を受けて亡くなったという話ですが、これを聞いた時に、「フロイドといえば…」と思い出したのが、イギリスのロックバンドのピンク・フロイドであり、その 1980年頃の「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」という曲でした。

実は、私は、新型コロナウイルス対策として日本を含む世界中で、マスクやソーシャルディスタンスといったものが義務づけられていく中で、この「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」のプロモーションビデオをたまに思い出していました。

厳格に管理された学校の子どもたちの様子が描かれたこの歌そしてこのプロモでは、最初のほうは普通に「個別の顔」を持っている子どもたちが、プロモが進行する中で、「全員マスクをかぶった無表情の存在」となり、ソーシャルディスタンスのごとく整列して歩き続ける姿が描かれます。

このビデオでは、子どもが従順に従っていく結果、「命令されるがままに自ら死に向かうことも疑問に思わなくなる」というようなことが描かれています。マスクをつけてミンチマシンのような機械に整列して飛び込んでいく子どもたち

歌は、

僕たちに教育なんて要らない
思想の支配も必要ない
教師よ 子どもたちに構うな

というフレーズで始まりますが、まあ現実というのはすごいもので、こんな光景は絵空事だと思っていましたけれど、今「何となく、こんな感じの日常を見ている」ということになっています。私の地域では、中学や高校などが再開され始めているようで、私の家の周囲でも、多くの中学生や高校生が登校や下校をしています。授業時間を短縮しているためか、とても早い時間に下校している姿を見かけますが、「一斉に整列して、全員がマスクをつけている」という光景に出くわします。

「ザ・ウォールだなあ」

と思いながら、その光景を毎日眺めています。

せめては、「ミンチマシンに飛び込め」と言われて、素直に飛び込むようにだけはなってほしくないものですが、なんというか、最近は、1970年代頃に好きで聴いていた音楽の内容が次々と実現していっているような世界で、それはそれで個人的には刺激的ともいえるのかもしれません。

1970年代に私が最も好きだったバンドのひとつにザ・ストラングラーズという英国のバンドがありますが、当時 16歳だった私が、偶然ラジオで流れている曲を聴いた直後に、ラジオ局に電話し、「今かかっていたのは何という曲ですか?」と、問い合わせて曲名とバンド名を知ったものでした。

すぐにアルバムを買いに行き、それは「ブラック・アンド・ホワイト」というアルバムで、最も気に入った曲は、 B面(当時はレコードの時代)の一曲目の Curfew (夜間外出禁止令)というタイトルの曲でした。

そこではボーカルが、

「 Stay in your home (家にとどまりなさい)」

と叫び続け、そして、

「昼が夜に変わり、新しい種類の自由の時代が始まった。しかし彼らが言っていることは本当なのか?」

というような歌詞に続きます。

その次の 1979年のアルバムの好きな曲では、ボーカルが、「ヒトの遺伝子の核の情報を書き換えて遊ぶゲームを止めなければならない」とシャウトし(Genetix)、アメリカのロサンゼルスでは「人々がロボットのようになり、そのままロスは死んでいった」と歌い(Dead Loss Angels)、他にもいろいろな曲を思い出しますと、「まるで今だなあ」と、しみじみと思います。

さて、このように、多くの人々が予測していた未来が今来ているわけですが、その「未来の今」の社会では、アメリカの CDC (アメリカ疾病予防管理センター)の世論調査が、ものすごい数値を示していました。それは、「ロックダウン期間中にアメリカの3分の1の人たちがうつ病を発症していた」というものでした。

◆ロックダウン期間中に広がった悪夢

以下リンクは、アメリカ CDC のアメリカ国立健康統計センターによる、うつ病に関しての世論調査の結果の一部です。特に若い世代で驚異的なうつ病の発症率となっていることがわかります。

上の表は、4月23日から 5月26日までの1週間ごとの数値が示されていますが、最も悪い数値の週は、18歳- 29歳の若年層で「 42%がうつ病の症状を示した」とあり、非常に深刻な状態となっていることが示されます。

◆子供たちが自ら考えて生きられるように

そういえば、先ほどのピンク・フロイドの「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」の映像は、「子どもたちが目覚める」ところで終わります。支配されることをやめ、自ら生きることを選択し、そして彼らは学校を破壊し、旅立ちます。

破壊したりするようなことはしなくても、若い人たちには「自分に課されているスタイルに合理的な理由があるのかどうか」を考えていただきたいとは思います。もしそこに矛盾を感じたならば、世界とご自分との関係、そして「自分が人間として生きている理由」に気づかれてほしいとも思います。

ーーーーーー

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=357592

シェアする

フォローする