「自然農法を解析する」…確かに科学や化学を否定するべきとも思えるのだが、この「否定」が、現代社会に、受け入れ難いイメージを作り上げてしまったのではないか。

「自然農法を解析する」

人類の知恵である肥料を否定して時代を遡る。いったいどこまで遡ればいいのか。遡ったあと、どっちに向かえばいいのか、難しい話しではある。

福岡正信さんや川口由一さんのような自然農法家が普及に努めた自然農法は、確かに素晴らしい思想である。

人は欲張りすぎた。科学や化学に依存し、我々人間も自然の循環の中の一つに過ぎないということを忘れ、草や虫を敵にしてきた。

だから、彼らは反社会的なメッセージとして、あるいは自分自身の生き方として、自然農法を説き続けたのであろう。

しかし、現代の農業事情には適さない。自然農法をやりたくても、周りがそれを許さないという事情がある。

僕も、自然農法を学んだが、不満があった。一つは周りとの協調が難しい点、もう一つは、自然農法家が語る仕草に理由が見えないことだ。

なぜなのか。その理由は、科学と化学の否定にあるのではないかと、僕なりに思った。

行き過ぎた文明により、我々は地球環境を壊した。これを戻そうとして、更に科学や化学を利用し、破壊を加速させる。

確かに科学や化学を否定するべきとも思えるのだが、この否定が、現代社会に、受け入れ難いイメージを作り上げてしまったのではないか。

だから、僕は科学や化学を文化と捉え、再利用する事を考えた。そうすることで、今まで自然農法家が行ってきた作業を、現代人が受け入れられる形に変えていこうと思ったのである。

僕のセミナーは、科学や化学を使って、自然農法を解析する。そして、それだけではなく、自然農法家が行ってきた作業に結びつける。

こうすると、学ぶ方は受け入れやすく、かつ周りとの協調が可能な方法を編み出すことができ、かつ10年かかった事を、1年で実現することもできるようになる。

学んで、考えて、実行して、工夫する。それができるようになれば、自然農法も淀みなく広がっていくのではなかろうかと思うのだ。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1674843115930187&set=a.124719820942532.31967.100002135434218&type=3&theater

シェアする

フォローする