感染爆発を回避する方法
新型コロナウイルスの感染爆発（オーバーシュート）の可能性について、小池都知事が記者会見で言っていましたけど、僕はそうなる可能性が高いだろうと思います。なぜかというと、今回の新型コロナウイルスは病原性が、同じコロナウイルス感染症であるSARSやMARSよりも低いからです。
新型コロナウイルスは感染しても8割の人は症状が軽く、2割が重症化し、その一部が死亡に至るという話です。で、厄介なのが新型コロナウイルスは症状が軽度だったり自覚症状が無い感染者であっても、他者に感染させる可能性があるということ。
以前の投稿で、昨日新たに判明した感染者数というのは、その2週間程度前に感染した人たちであるとお話ししました。で、2週間前に感染した人たちの8割は症状が軽度か、もしくは無症状だということですよね。残りの2割が重症化したため検査を行ったところ、新型コロナウイルスに感染したことが分かったということになります。
もちろん感染が確認された患者の濃厚接触者は症状の有無に関わらずPCR検査が行われますから、無症状や症状が軽度の感染者はすべて見過ごされているというわけではありません。それでも相当程度の感染者は検査されることなく放置されていることは間違いないでしょう。
事実、ここ数日で急速に感染者が増加していますが、感染経路が不明の患者もまた増加しています。そう考えればもう既に相当な数の感染者が市中に広まっていると考えるべきでしょう。
そう思われるからこそ、小池都知事は政府に非常事態宣言を早く出すように求めているのでしょう。今のところ安倍総理は非常事態宣言を出すつもりは無さそうですが、僕的にはもう既に手遅れなんじゃないかって思っています。
実際小池都知事も安倍総理も、今さら外出制限を行ったとしても感染拡大を抑えることはできないと思っているでしょう。問題は、感染拡大のペースを遅らせること、つまり感染爆発（オーバシュート）を防ぐことになることでしょう。
今現在新型コロナウイルス感染症は指定感染症となっており、感染が確認された人は症状の有無やその程度に関わらず、一律に2週間入院隔離されます。感染爆発が仮に起こったなら、隔離するためのベッドが足りなくなることは想像に難くありません。
だから外出自粛を呼びかけることで、感染していない人はもちろん感染者もまた、外出を控え自宅にいるようになります。感染しても軽症で自然に回復してくれれば、検査が行われないので感染者にカウントされることはありません。感染者は隔離されることが無く、また政府は感染者数を見かけより少なく出来るというメリットがあります。
そう考えれば、今回の新型コロナウイルス騒動はかなり長期化することでしょう。オリンピックが1年も延期されることを不思議に思う人も多かったでしょうが、そう考えれば納得できます。けれど、もし長期化するのなら、公立学校の再開や大型イベントの再開はいつになるのでしょうか。
それはきっと、多くの人が感染し回復したことで、新たな感染者（で、かつ重症化する患者）が自然減少し始めたころということになるでしょう。専門家によれば、国民のおよそ7割が感染した時、事態は収束に向かうんだとか。それって結構気の長い話じゃないかなって僕は思います。参照：https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/2905133926231159
