不妊野菜・・・ミトコンドリア異常の植物が人間の健康に悪影響をおよぼすという証拠はどこにもありません。 なぜならそんな研究を誰もしていないからです。

不妊野菜
 
まず、昔からあるタネは「固定種」といいます。
固定種とは味や形などの形質が固定され、品種として純度を高めている(独立している)タネのこと。
タネは、その土地ごとに適応する馴化(じゅんか)という力があります。
だから、その地域の環境に合わせて、世界各地でそれぞれの環境に合わせた野菜が生まれてきました。
また、変異を重ねた病害菌にも抵抗性をもつようになります。
固定種は気候風土に合わせ、どんな病気にも対応できる可能性を秘めているのです。
どんどんその土地に適応して、無農薬でも、時には無肥料でもたいして病気にかからず、虫食いもそれほどでもなく、おいしく育つ野菜に変化していきます。
 
また、その土地に以前から存在する野菜と交雑することによって、8年、つまり、8回自家採種をすれば、その土地にあった新しい野菜が誕生します。
この新しいタネを「在来種」ということもあります。
たとえばわかりやすい話をすれば、「カブ」です。カブの原産地は、地中海沿岸と言われています。
日本にたどりついたカブは、全国各地に多種多様な伝統カブを生み出しました。
カブはいろいろな菜っ葉と自然交雑してきました。
大阪の天王寺カブと信州の地野菜が交雑して生まれたのが長野県の野沢温泉周辺の「野沢菜」です。
日本に入ってきて、地域ごとに安定した伝統カブが「固定種」で、交雑してできた「野沢菜」が「在来種」となります。
 
でも、現在、多くの人がこの「固定種」「在来種」のカブを食べているわけではありません。
現在の店頭に並んでいるカブはほとんどが「F1種」と呼ばれる「交配種」です。
F1種とは、異なる性質のタネを人工的にかけ合わせて作った雑種の1代目。
世の中に流通しているタネの多くがF1種(First Filial Generation 一代雑種)になっています。
「固定種」「在来種」の野菜は、生育の速度もバラバラで、大きさや重さがまちまちになる。
これでは、大量生産、大量消費ができないと、F1種は作られました。
F1種はいっせいに収穫できるので、一定規模の畑を年に何度も回転させて収益をあげることができるのです。
 
しかしF1種のなかの「雄性不稔」による不妊の問題があります。
雄性不稔とは、植物のおしべなどが退化し花粉ができないこと。
自然の遺伝子変異であり、植物の不妊といえます。
現在は、この性質を利用してF1種を作ることがほとんどであり、つまりほとんどのF1種の野菜は、自分の力で子孫を作ることができません。
雄性不稔は、ミトコンドリア内の遺伝子の変異が原因で起こります。
雄性不稔はミトコンドリアの異常だと先ほど言いましたが、このようなミトコンドリア遺伝子の変化は、動物、とりわけ人間にとっても無精子症の原因になることが、最近の研究でわかってきています。
 
ただ、ミトコンドリア異常の植物が、人間の健康に悪影響をおよぼすという証拠は、どこにもありません。
なぜならそんな研究をだれもしていないからです。
そんなF1雄性不稔の野菜はどれがどう売られているのでしょうか。
スーパーで売っていて、とりわけ子どもに喜ばれている野菜はスイートコーンでしょう。
トウモロコシのF1は、すべて雄性不捻です。
あとは、雄性不稔利用のF1種はタマネギ、ネギ、ダイコン。それから、ダイコンを使ったアブラナ科の野菜です。
キャベツ、ハクサイ、カブなど。ニンジンは、あるとき雄性不捻のニンジンがアメリカでたった1株見つかりました。
それで全世界にその子孫が広がって、それを現在、われわれは食べています。
ジャガイモの「男爵」とか「メイクイーン」も雄性不捻だそうです。
 
ブロッコリーは今ほとんどが、雄性不稔でないF1です。ホウレンソウは雄性不捻でないF1です。
果物はほとんどなく、小麦、米は自家受粉ですから雄性不稔ではありません。
マメ科の豆とキク科のレタスですね。
これはまだほとんどF1種が生まれてないです。
タネに多様性があればあるほど、ある病気が産地に蔓延しても、すべてがダメになるということはありません。
しかし、F1種やGMOには多様性がない。
そんなクローンみたいなタネでは、新しい病気が出てきて一気にやられてしまう危険性があるのです。
今は世界的なバイオ企業がタネをビジネス化して、世界中に一つのクローンのタネ(GMOタネ)を発売するようになり、莫大な利益を得ています。
こうして、グローバルな農業支配が完了するというわけですね。

参照:https://www.facebook.com/kitigaii/posts/2676703555949196?__tn__=-R

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