最強の依存・・・最強の毒物「砂糖」に匹敵するか、あるいはそれ以上の依存物質が世の中には存在します。それは「お金」です

最強の依存

僕は常々最強の依存物質であり、また最強の毒物は「砂糖」であると言ってきました。でも実は、砂糖に匹敵するか、あるいはそれ以上の依存物質が世の中には存在します。それは「お金」です。あれ?これって僕、前に言いましたっけ?

世の中の悩みというものは、突き詰めれば3つしかないと言われています。お金の悩み、健康の悩み、人間関係の悩みです。そしてこの3つのすべてに依存の問題が深くかかわっています。だからこそ解決が難しく、永遠の悩みとなるのです。

お金の依存は相当に強烈です。だってお金欲しさのために強盗したり、殺人したりする人がいるくらいです。もちろん他の依存物質(例えばドラッグや砂糖など)の依存の人も相当数いますけど、それ欲しさに強盗したり殺人したりする人は滅多にいません。このことからも、お金の依存性の強さがよく分かるでしょう。

お金の依存には大きく分けて3つあります。一つはお金を使うことの依存。買い物依存とか、異性にお金を貢ぐために会社の金を横領したりする事件は、ひとえにこの「お金を使う依存」ゆえの問題です。

二つ目はお金を稼ぐことの依存。お金を稼ぐこともまた、強力な依存性があります。いわゆるワーカホリック(仕事中毒)なんていうのは、本当に仕事が好きで依存しているのではなく、仕事をしてお金を稼ぐことの中毒なのです。ギャンブルや投資などもまた、お金を稼ぐ(というか手に入れる)依存に過ぎません。それが証拠に、換金できないゲームセンターのメダルゲームでは、ギャンブル中毒の人は満足できません。

三つめはお金を貯めることの中毒です。いわゆる守銭奴とかケチな人は、お金を貯める中毒なのです。だからいくら貯金があっても決してその貯金を使おうとはしません。守銭奴とかケチとか言うと嫌な感じですが、倹約家といえば聞こえは良くなります。でも実態は同じですけどね。

この三つの依存のメカニズムは同じ。つまり、お金を使ったり、稼いだり、貯めたりすることによって脳内に快楽物質であるドーパミンが分泌されるということ。人は快楽を感じると、同じ快楽を得ようとしてまたドーパミンが分泌されるような行為を行います。そのうちにその刺激になれてくると、より強い刺激を求めて行為がエスカレートしていくのです。これはすべての依存の共通のメカニズムです。

お金に関する問題について考える時、単純に理性的に考えることができない大きな要因が、この依存にあるのです。お金が好きで、お金のことを常に考えているという人は、すでにお金の依存症であると言えるでしょう。

違法ドラッグの依存症の人がドラッグについて冷静に考えることができないように、砂糖依存の人が砂糖の害について冷静に考えることができないように、お金依存の人もまたお金のことについて冷静に考えることができません。これがお金に関する問題を複雑にしているのです。

僕はこのことに気づき、お金依存から脱却し、お金について冷静に考えられるようになったので、お金に人生を振り回されることは無くなりました。もっと言えば、健康や人間関係に関しても冷静に考えられるようになったので、いわゆる悟りを開いた状態になっています。

お金に人生を振り回されたくなかったら、まずはお金依存から脱却しなくてはいけません。お金依存から脱却するためには、まず自分がお金依存であると認識することから始める必要があります。自分が依存症であると自覚して初めて、依存からの脱却の必要性を認識することができるのですから。

参照:https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/2649937258417495

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