病気の変遷・・・1950年代前半の死因は結核、呼吸器感染、胃腸炎、脳血管疾患、老衰でした。 それが1950年代後半にはガン、心臓病、脳疾患に変わりました。

日本で変遷した病気の種類
 
様々な要因がありますが、これの第一要因はおそらく食生活の変化によってもたらされました。
病気の種類が変わってきたわけですが、たとえば1950年代前半の死因は結核、呼吸器感染、胃腸炎、脳血管疾患、老衰でした。
それが1950年代後半にはガン、心臓病、脳疾患に変わりました。
さらに死因ではありませんが、1970年代にはアレルギーも増えました。
これらの傾向は、今も続いています。
 
1950年代前半といえば戦後すぐのこと。
これ以前の統計でも似たような傾向があり、癌は非常に特殊な病気で珍しい病気でした。
特徴はほとんどの死因が感染症であるという点です。
ところが1950年代を境にして、ガン、心臓病、脳疾患で死ぬ日本人が急増しました。
しかしその頃でもたいした救急医療はなく、健診を受けない人もたくさんいました(というより今でも受けてはいけません)。
それでも70歳や80歳の老人はたくさんいました。
 
つまり彼らの特徴は、老人になるまで現代病にかかることはほとんどないということです。
残念ながら今はそうではありません。
よく100歳超えの〝名物おじいちゃん〟や〝名物おばあちゃん〟が国から表彰されただの、住んでいる地域の名誉市民になっただのと、テレビをにぎわせます。
それを見て、「自分もあんなふうに、元気に歳をとれる時代なんだな」などと思っていたら、ゆくゆく、大きく失望することになるでしょう。
 
なぜなのか、それを考えるときには必ず文明の変遷、生き方の変遷、食事の変遷と質、について考えることが必要です。
こんな毒にまみれた世の中で長生きをするのは特殊な時代となりました。
そのような時代を取り戻すためには、私たちはもっと社会を変えるべく努力しなければなりません。
肉であれ魚であれ野菜であれまごわやらしいであれ、質を選び化学物質を避けることが、病気にならないための第一歩なのであり、アレルギーなども軽減するための初歩的方法なのです。

参照:https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/2622474581169612

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