アドラー心理学・・・最近はやりのアドラー心理学について

アドラー心理学
 
アドラー心理学は最近流行っている考え方の一つですね。
私は心理学が嫌いなのでこれについてもあまり評価していませんが、引き寄せの法則であれ嫌われる勇気であれなんであれ、関係あるので一般の方たちも知っておいた方がいいでしょう。
アドラーは自分の心理学を個人心理学と呼んでいたそうですが、個人をそれ以上分割できない存在であると考えることから、人間の生を、個人という全体が個人の必要な機能等を使って目的に向かって行動している、と考えます。
 
これはフラクタルな考え方だととても同意しかねるところがあるのですが、現場で見ているとこの通りであると感じることはよくあります。
また人間は相対的にマイナスの状態(劣等感を覚える位置)から、相対的にプラスの状態(優越感を覚える位置)を目指して行動している、と考えるそうですが、これも人間をよく観察していると、当てはまる部分と当てはまらない部分が存在します。
そもそもでいうとマイナス=劣等感でプラス=優越感という考え方も偏狭的かもしれません。
 
アドラー心理学の基礎としての目的論は、その人らしい所属に向かうために体を使うということですが、これはジャンキーや毒親などによくあてはまります。
たとえばある患者が治りたいと言ってみても、実際には治りたくないと深層心理で思っていることは多いです。
それは自分の目的=究極の依存には合致しているからであり、そのためにごまかしの嘘を述べながら努力すると偽り症状を訴えます。
ほかの病気も同じであり、自分の深層心理を体現するためにその病気を作り上げます。
 
毒親などもそうですが、こういうのは彼らの言葉ではなく行動をつぶさに見ていれば判明します。
人間はみなウソツキだといつも私が述べるゆえんです。
ただ気付きの観点から述べれば、その病気を体が作り出しているのは、生き方ややり方が間違っていると体側が伝えるためでもあります。
死にたい、依存したいという深層心理であれば病気になるのは目的ですが、病気が治る人にとっては顕在化した症状は目的ではないですね。
とすると、ここにもまた表面上の目的と深層上の目的、体という観点からの目的と精神や霊魂なんて呼べそうなものの目的、これが違うということを表現しているかもしれません。
 
またアドラーは共同体感覚というのを重視しているそうですが、それが発達していれば人間はより大きな共同体のために行動すると述べます。
これはより広い視野を持つ人間を見ていればよく観察できますが、個人の内側は個人でしかないと考えるのに、個人の外側は集合体で考えるのは医者としては採用できませんね。
この共同体感覚はもっと大きな視点で考えたり、もっと小さな視点で考えたり、歴史的視点で考えたりすることが必要だと思うのですが、この辺りにも若干唯物論的視点が見え隠れしています。
ま、いつか私もウツミン心理学とか書いたら売れるのでしょうか♪。
たぶん100人くらいは買いそうですね♪。

参照:https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/2591167460966991

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