【睡眠薬】軽い不眠からオーバードーズ、自殺未遂へ・・・耐性ができて効かなくなるから、量が増え、種類が増え、気づいたときには薬を飲み始める前よりもすっかり悪くなっている

軽い不眠からオーバードーズ、自殺未遂へ
 
当時、23歳だったAさんが、医療機関にかかるようになったのは、「軽い不眠」がきっかけだった。
最初に行ったのは近くの病院の内科。
そこで「うつ、不眠症」と診断され、睡眠薬と抗うつ薬が処方された。
最初はそれで眠れるようになった。
しかし、すぐに効かなくなった。
「薬が効かなくなったのか、また眠れなくなりました」そう内科医に伝えると、紹介されたのが、近くのメンタルクリニックだった。
 
すぐに行くと、チェックシートの記入と簡単なカウンセリング、短時間の診察が行われ、また「うつ、不眠症」と診断された。
違ったのは、処方された薬が増えたことだ。
薬が増えたことで一旦は再び眠れるようになったものの、すぐに慣れて眠れなくなり、次に相談に行くと、また薬を増やされた。
薬が増えれば眠れるようになるが、長くは続かず、また不眠に陥り、薬が増える――。
その繰り返しで、気づいたときには10種類以上の薬を飲んでいた。
 
薬が増えるにつれてAさんは、今までの自分では決して取らなかった行動が増えていった。
少しでも嫌なことがあると、薬をまとめて飲む(オーバードーズ)。
オーバードーズが原因で、意識がもうろうとして、急に倒れる。
道端で倒れて、通りすがりの人が呼んだ救急車で運ばれる。
体が常に生傷だらけに。
無意識のうちに手首を切ってリストカットをする。
飛び降り自殺や包丁での自殺を図る。
夫と言い争いになって、夫の首を絞めたこともあった。
 
某医師のもとに来た時には、メンタルクリニックに通院を始めてから6年が過ぎ、1日分として18種類30錠の薬が処方されていた。
睡眠薬関連だけでも、10種類出ている。
実際、これはいつ死んでもおかしくない処方だ。
「眠れない」というだけの理由で医者にかかった代償が、これだ。
気づけば立派なジャンキーになってしまっていた。
この話を「一部の例外」と片づけてはいけない。
本当によくある話である。
日本全国どこの精神科でもごく普通に見かける処方だ。
こういう処方をしているクリニックを、某医師は実際に何百と知っている。
 
「眠れない」から睡眠薬を飲み始め、耐性ができて効かなくなるから、量が増え、種類が増え、気づいたときには薬を飲み始める前よりもすっかり悪くなっている。
よくある典型的なパターンである。

参照:https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=705643236590933&id=100014357893194

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