二〇二〇年度に開始予定の大学入学共通テストの中止を求め、東京都内の高校二年生らが六日、インターネット上で集めた約四万二千人分の署名を文部科学省に提出した。錦泰司・大学入試室長に、「全国の高校生の声が集まっている。萩生田(光一)大臣にも見てもらい、テストを中止してほしい」と要請した。
署名は、十月二十五日夜、「仲間内で文句を言っていても変わらない」と高校生二人で開始。「大学入学共通テストから学生を守る会」を立ち上げ、共通テストの問題点を挙げて賛同を求めると、二週間足らずで四万人を超えた。
署名を集めている途中で、英語の民間検定試験は延期になった。しかし、国語と数学の記述式問題にも採点の質に不安があって正確な自己採点ができないなど課題が多いことから続行し、提出した。
代表の男子生徒(17)は「不信感のある試験のために勉強してもモチベーションは上がらない。一年前になっても問題が解決できない状態なのだから、延期し、ゼロベースで見直してほしい」と訴えた。