お金の奴隷な人の発想・・・あなたの人生の目的は何ですか???

お金の奴隷な人の発想

以前とある人が「寿司職人になるのに何年も寿司屋で修行するなんてナンセンス。すしアカデミーに通って技術を学んで独立した方がよっぽど効率的」なんてことを言っていました。この言葉こそ、お金の奴隷な人の典型的な発想です。

お金の奴隷な人は、仕事とはお金を稼ぐためにするものという考えを持っています。そしてまた、お金こそが最も価値があり、お金持ちになることを目指すことこそ人生の目的であると考えています。最も効率的にお金を稼ぐこと、最も効率的にお金持ちになることがすべてにおいて優先されます。

であるから寿司職人になりたければ、最も短期間で効率的に寿司職人の技術を学べる専門学校に通うことこそが最適解となるのです。そしてまた、独立して自分の店を持てば、今度はより効率的にお金を稼ぐことが最大の目的となります。お金の奴隷な人は、経営はお金を稼ぐためにすることだと思っていますから。

でもそこには寿司職人としての誇りというか、プライドというものはありません。寿司職人はサービス業であり、お客さん相手の仕事です。お客さんをいかに満足させ、喜ばせることができるか、それこそが寿司職人の腕の見せ所です。

お金のためではなく、世のため人のために働く寿司職人ならば、目の前のお客さんをいかに喜ばせるか、いかに満足させるかこそが最大の課題であり目標です。そうして顧客を満足させ、喜ばせた分だけお金が入ってきて自分の暮らしも豊かになると考えるのです。

寿司職人が単なる技術屋であれば、専門学校で技術を学べば十分でしょう。しかし現場の生の接客術は、現場でしか学べません。最高の接客術は、最高の接客を提供する現場でしか見ることはできないのです。そしてそこにはお金には代えられない大切なものがあります。

僕は北大矯正科の大学院時代、北見で開業している北大OBの先生の下で働く機会がありました。そこで学んだ矯正治療の技術は本物で、決して矯正科にいるだけでは学べないものばかりでした。矯正科を出て東京で就職してから、赤坂で開業している先生の下で舌側矯正を学ぶ機会を得ることができました。その技術は今の診療の根幹をなす技術となっています。

学校では学べない、現場でしか学ぶことができないことはたくさんあります。ただし、現場といってもどこでも良いというわけではありません、一流の現場でなければ一流の技術は学べないのです。そして一流の技術をモノにしたいなら、基礎をおろそかにしてはいけません。

だからお金の奴隷でない人が寿司職人を目指すなら、まずはすしアカデミーに通ったうえで、一流の寿司店で修業を積むでしょう。そうすることで基礎をきっちりと身につけたうえで、一流のサービスを自分のモノにできるのです。そうして最高のサービスでお客をもてなした時、きっとお金に換えられない充実感を得ることができるでしょう。そしてそれは、お金の奴隷な人には決して理解できない世界なのです。

参照:https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/2594081927336362

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