日本の原発においてもこの人たちが稀に活躍していますが、
マスコミやメディアには取り上げられることはありません。
現在、日本の原発メーカーはこの作業をしてもらうために
アメリカやブラジルの専門業者から人材を派遣させて
作業に従事させています。では、どのような作業をするのでしょうか。
老朽化した原子炉内部には圧力容器の脆性など、
さまざまな問題があることは
みなさんもご存知だと思います。
また、老朽化していない原子炉においても定期検査などによる
工事中にヒューマンエラーにより
原子炉内部にあってはならないゴミを落下させる場合もあります。
細い針金一本誤って原子炉内部に落下させても、
大災害を引き起こす要因になるからです。これらの点検やゴミなど拾う作業に従事するのが
原子炉ダイバーと呼ばれる人たちです。もちろん、原子炉内部は猛烈な高濃度の放射能で汚染されています。
その中に入って作業するわけですから、
いかに防護服で身を守っているとはいえ
被曝は避けられないのがこの作業です。私が柏崎刈羽で働いていたときにも、
ブラジル人の同僚がこの話しをしていたのですが、
早く亡くなる人が多く、最初は目に症状が表れ
失明してから亡くなると聞かされました。ここから、問題なのですが、
今後、憲法改正などを含めた法律が改正され、施行されたら、原発労働者の作業環境がよりいっそう過酷になる恐れもあります。特定秘密保護法などで、これらの隠蔽の度合いも多くなると私は考えています。
そして、事故収束まで何十年とかかる
現在進行形の福島第一原発も当然この対象になると
思います。日本においても世界においても
経済を推し進めるために無用の原発がこのような犠牲が伴って
良いものかどうか是非みなさんでお考えください。はっきり言います。
「原発と人間らしい暮らしは両立できません。」