栄養補助食品、サプリメントの是非

栄養補助食品についての考察
 
現在多くの人が何らかのサプリメントや、栄養補助食品を摂取しているようです。
ビタミン・ミネラルだけでなく、従来からある健康食品の類を摂っている人を加えるなら、3分の1以上の人々が使用しているとさえ言われます。
数年ほど前に東京都が行った調査では、約40%の人が、通常の食品の他にサプリメント・健康食品を摂っていました。
 
栄養がない食材、砂糖や炭水化物ばかりの食生活、外食も増え病気の人ばかりですので、副作用がほとんどなく手軽に摂れるサプリメントや補助食品は貴重なものに映ります。
なかには健康になりたい一心で勧められるままに、あれもこれもと次々に摂るような人もいます。
しかし数種類と摂っている人、どの病気に対してどの栄養補助食品という選択ができていない人は、間違いなく選び方に失敗しているでしょう。
 
ここでは科学的エビデンスがないという話は横に置きます。
知りたい人はその手の学会もあるので論文検証して、嘘や誘導を信じていればいいのですが、経験論的にいっても昔から伝わるような薬草学的思想から言っても、原則からの逸脱や間違いがかなり見られます。
そういうこともあり自然食愛好家には、サプリメントや栄養補助食品は必要ないとする人もいるようです。
 
それは一理あります。
なぜなら長寿村の人々も先住民も野生動物も、サプリメントや栄養補助食品を摂らなくても健康だからです。
だから理想論的にはこんなものを摂る必要ないですが、これまでの食生活の乱れの結果、著しく栄養バランスが乱れている人には、部分的に使うことは現代的に間違いとまでいえないでしょう。
いわゆる現代的な薬こそ栄養補助食品であり、薬は平時に飲むものではないという言い方は成立します。
 
私にとってサプリメントと栄養補助食品には基本的な違いがあります。
これは抽出型栄養食品=サプリ、自然加工型栄養食品=栄養補助食品のイメージです。
まあ最終的に言葉はどうでもいいと思ってください。
抽出型は栄養素の種類は少ないですが量は多く、化学的に作られています。
自然加工型は自然界にある薬草なり何なりを、そのまま粉末にしたような商品です。
青汁の類がわかりやすいかもしれません。
 
もし仮にあなたがなにか摂るとしても、それは一種類でよいでしょう。
サプリは長期的にとると寿命が縮まるというデータがあります。
サプリは実は麻薬的な要素を持っていますが、薬理学的にいうと少し麻薬とは違います。
ただ頼っている心もよくありません。
それに複数のサプリを摂っている人たちは、栄養学の根本について何も理解ができていないのです。
栄養素は量をたくさん摂るよりも、質もそうですが広く浅く摂らなくてはいけません。
 
基礎栄養と付随栄養を分けて論じている人をほとんどみかけません。
だからこそ一物全体が重要であり、日々の食事の方が重要なのですが、栄養学を教えている人たちがサプリマニアだから困ったものです。
そして栄養補助食品であっても体質、病状、症状などによってすべて分類別して考えなければいけません。
しかしサプリや補助食品は業者が宣伝するため、まずそのようなことを考えさえしないのです。

参照:https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/2544382392312165

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