山本太郎は、最初から一貫して、既存の政治システムに対して否定的で、それに依存しないで新しい政治を作ろうとしている。そこは一度もぶれていない。ただ、今も野党共闘を呼び掛けているように、既存の政党を全否定しているわけではない

この現象(”Phenomenal” という意味では格好の表現だと思う)の、
どこに勝算があるのか。

【政権交代なんて一発でできる】
(ただしそれが「正しい」のかどうかは別の話。)

そのど迫力の裏側に迫る。

・山本太郎は、最初から一貫して、既存の政治システムに対して否定的で、それに依存しないで新しい政治を作ろうとしている。そこは一度もぶれていない。ただ、今も野党共闘を呼び掛けているように、既存の政党を全否定しているわけではない。

・主に経済政策でアベノミクスに対抗するものを提案できていない。だから、太郎はそれをやろうとしている。【実は(れいわの公約は)太郎が作った政策ではない。鳩山(由紀夫)さんや経済学者の植草(一秀)さんがやっている「オールジャパン平和と共生」というグループがあって、基本はそこの運営委員会で煮詰めた案】。

・連合はしょせん労働者の10%台しか組織していなくて、基本は正社員だけ。今は労働者の4割が非正規で、8割は連合に組織されていない人たち。そうした未組織の労働者、TPPやFTA(自由貿易協定)でつぶされている一次産業の従事者、中小零細企業と個人事業者、あとは無年金の老齢者とか障害者などいわゆる社会的弱者と言われる層が、今の政治で一番苦しんでいる。【人口の8割を占める彼らが「俺たちの政党だ」と思えるものができれば、政権交代なんて一発でできる。】

れいわ新撰組の参謀の談話。
Source:News Week
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/-19804020092015-6-115-20121010tpp-1_1.php

Q:何が山本太郎を振り切れさせたのか。(彼は、命の危険を承知でやっている。)

「6年前の参院選のときは、防弾チョッキは手に入らなくて、防刃チョッキを着て(選挙運動を)やっていた。彼の場合はその主張からして、命を狙われる危険も感じたわけですよ。カミソリの刃が送られてきたりして、大変だった。僕は、「こいつは命をなくしてもやる、という覚悟で出たんだな」と感じた。その投票日に、いきなり「今日、子供が生まれた」と打ち明けられた。彼女がいることも、子供ができていることもまったく知らなかった。今から思えば、それが彼に再び選挙に出る覚悟を決めさせた要因だったかな、という気がする。」

Q:「政策の一揃いは、太郎にだけじゃなくて、立憲民主党や国民民主党の幹部にも、「政権を取るためには、これでまとまれ」と昨年から提案している。最低賃金1500円にしたって、奨学金チャラにしたって、どこの党にも提案している。れいわだけが、(公約として)ほぼ丸のみしてくれた。」というが、彼はポンポンいうことを聞いてしまうのか?

彼はいろんな人の意見を聞くし、自分が納得するまで絶対受け入れない。例えば消費税廃止だって、納得するまで2年かかっている。僕が太郎を裏から操っていると言う人は永田町を含めて多いけど、それは事実と違うし、そもそも太郎を見くびっている。参院選での特定枠の利用や、当事者を候補にするというアイデアも太郎のものです。彼のそういう人たちへの愛というか、思い入れからですよ。もし私が選挙ブレーンという立場にいたら、特定枠1つはいいけど、2つは厳しいと、反対した。

Q:ズバリ、政権は、取れるのか?

衆院選で100人たてるということは、最低1000人のスタッフ、20億のカネが要る。4億は集めたが、20億集めるのは大変なこと。次の衆院選で彼が人を活かせるか、人を見る目を養えるか……今の状況からすれば、決して不可能とは思わない。

Q:山本太郎、殺される可能性はないのか?

その可能性は、石井紘基よりも高い。
あらゆる事態が想定される。殺されるとかもあり得る。日本の富を独占しようとしている人たちにとっては、石井紘基よりも危険人物だから。

Q:国会議員100人、どうやって集める。

【野党の中にも、山本太郎の味方になりそうな人は山ほどいる】

これだけのスターが野党の中に生まれるのは、10年に一度あるかないか。今の野党にはそのスターがいなくて苦しんでいる。国民と立民で新党作っても、民主党の焼き直し。太郎だったら、旧民主党と何のかかわりもなく、彼らの裏切りとも関係ない。なぜそれを使わないんだ、と思っている人も多い。

4年以内に太郎が政権取れなかったら、永遠に総理にはなれないと思う。その4年先も選挙があると思っていたらダメだよ。どんどん選挙はやりにくくなっている。ずっと見ているから分かる。

ともあれ、猛烈なメディア統制を受けた。(これが実力の裏返し)
今回の選挙まで、国政選挙で現職の国会議員を有する政治団体が、選挙本番まで諸派で扱われたことは、NHKも含めて、過去一度もなかった。5人の政党要件をクリアしたところと扱いの大きさは違っても、新聞でも、必ず党首の顔写真は出たし、政策も出た。それぐらいメディアが統制されたのは今回の参院選が初めてだった。

Re-Shared Comment:

つまり、山本太郎が、トランプや、Brexitのように勝つことは可能である。

特に、世襲の政治家や、元官僚や、学者や、メディアに帰属したことのあるジャーナリストでないこと、つまり8割を占める「クラス」を代表していることが決定的な理由。(グリーンピースなシングルマザーに育てられたことも大きい。)

だからこそ、Phenomenal 足りうる。(なので、喜平や、イソコン ではこうはならない。)

あとは、アヴェシのように、戦略的に「褒美」を与えることで人心を掴むことができるか、官僚や自治体の首長に対し、人垂らしたりうるか、がポイント。

というのがこの記事の骨子である。(ちょっとグレードアップしてあるが)

ここから得られる明確なインサイトは、思ったよりこの参謀は、山本太郎に対し影響力を与えていない、持っていないということである。(山本太郎がこの参謀の意に反して、現在国会議員でない、ということが何よりの証左だろう。二人の特別枠には、明々白々に大反対していた。落ちるからね。)

【写真】山本太郎、NEWS WEEKの表紙に
こういう肉厚の記事は、国内メディアは一切書かない。

参照:

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2583495568410699&set=a.171097882983825&type=3&theater

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