大雨の影響で、いわき市内郷白水町にある福島県内唯一の国宝建造物の白水阿弥陀堂が浸水被害を受けたことが26日、お堂を管理する願成寺への取材で分かった。同寺によると、お堂の基礎部分のしっくいが水をかぶったという。
市によると、台風19号の大雨時に稼働していた排水ポンプが故障し、排水できなくなっていたという。
赤土隆行住職は、浸水被害は深刻な状況ではないとしながらも「水が引かない限り、一般拝観は当面見送らざるを得ない。早く元に戻したい」と話した。
市によると、25日午後9時ごろ、大雨でお堂を囲む池の水があふれ、境内が浸水したとみられる。一時は膝の高さまで水位が上昇したという。
地元消防団が午後10時ごろから、排水作業を行ったが、思うように水位が下がらなかったという。社務所も床下浸水被害を受けた。一夜明けた26日午前11時ごろも水は引かず、池から流れ出たコイがお堂近くで泳ぐ姿が見られた。参照:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191027-00010009-minyu-l07