EUは30年前から米国産牛肉を輸入禁止している・・・なぜ米国産牛肉は安いのか?その理由とは?

なぜ米国産牛肉は安いのかリンクから引用させていただきます。
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【米国産が安い理由】アベ内閣が輸入量を増やす米国産牛肉は、欧州では30年前から輸入禁止で余っている。肉牛や乳牛の成長を早めるために人工ホルモン剤を投与。早く成長すれば、それだけ飼育期間が短くなり早く出荷できるため安くなる。乳がんや前立腺がんが懸念される。
(中略)
日米貿易交渉が決着し、米国産牛肉の関税引き下げが決まった。日本では「おいしい米国産牛肉がより安く食べられる」などと歓迎する論調も目立つが、実は、米国産牛肉は、欧州連合(EU)が安全性に問題があるとして輸入を禁止している代物だ。米国内でも、普通の安価な牛肉を避け、健康によいイメージの有機やグラス・フェッド(牧草飼育)の牛肉を選ぶ消費者が増えている。日本は先のトウモロコシに続き、またしても、安全面で不安の残る米国産農産物を大量に引き受けることになりそうだ。 現在38.5%の米国産牛肉の関税率は、一気に26.6%に下がり、米国が離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)と同じになり、その後も段階的に切り下がり、2033年度には9%になる予定だ。
(中略)
米国産牛肉の安全性の問題は、日本ではほとんど報じられていないが、実は、EUは1989年から米国産牛肉の輸入を原則禁止している。 食の安全を重視するEUが問題視しているのは、米国の畜産農家が肉牛や乳牛の成長を早めるために人工ホルモン剤を投与している点だ。早く成長すれば、それだけ飼育期間が短くなり早く出荷できるため、農家にとっては経済的メリットが大きい。 ホルモン剤は、女性の乳がんや子宮がん、男性の前立腺がんといったホルモン依存性がんを誘発する発がん性物質の疑いが持たれている。

日本でも、ホルモン依存性がんが顕著に増えていることと牛肉の輸入量が伸びていることとの間に、何らかの関係があるのではないかと疑問を持ったがんの専門医らが、10年ほど前に専門的な調査を実施。その結果、米国産牛肉には女性ホルモンの一種であるエストロゲンが和牛に比べて非常に多く含まれていることを確認し、日本癌治療学会で発表している。

しかし、日本は、国産牛にはホルモン剤の投与を禁止しているものの、ホルモン剤を使用した牛肉の輸入は禁止していない。米国産牛肉は牛肉の輸入量全体の約4割を占めるが、ほとんどがホルモン剤を使用しているとみられる。 EUによる米国産牛肉の輸入禁止は、EUと米国との間の長期の貿易紛争に発展し、EUは今年6月ホルモン剤未使用を条件に一部解禁したが、一般の米国産牛肉の輸入は依然、禁止のままだ。

米国の消費者も避ける

米国の消費者も、自国産の牛肉の安全性に疑問を抱いて、ホルモン剤未使用の有機牛肉人気の高まって、2017年には前年比17.2%増の12億ドル(1300億円)に達した。米国では有機食材のスーパーが多く、有機牛肉は比較的手軽に買える。 レストラン業界も、ホルモン剤使用牛肉を避け、人気の新興高級ハンバーガー・チェーン「シェイクシャック」は、「私たちは、成長剤やホルモン剤、抗生物質を一切使わず牛を育てている生産者からしか牛肉を買いません」とホームページ上で宣言。株価が今年に入り2倍に高騰する。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=350178

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