スマートフォンの過度な使用により若者の40%の頭蓋骨で骨が異常形成され、まさに「角が生えている」ことがオーストラリアの大学の研究で判明

今年の夏に欧米で大きく報じられていた「事実」。それは若者の間で「奇妙な骨格の変化が人間に生じている」という調査結果。他にも多くの異常がスマートフォンによって引き起こされている可能性が高い。

『頭の角、そして網膜の死をはじめとする、スマートフォンに起因するさまざまな弊害』「indeep」さんより転載 リンク

スマートフォンの過度な使用による恒常的な視力喪失が初めて診断されたのは 2016年のイギリスにおいてだった。その後、専門家たちは、失明を引き起こす可能性があるメカニズムを正確に説明した。このようなデバイスの過度の使用は、身体にさまざまな影響を与えることが明らかになっている。

◆片目が見えなくなる
2016年の冬、イギリスで、2人の女性が恒常的な視力低下の訴えで医師の診察を受けた。患者は別の場所に住んでいたが、症状は同じだった。どちらの女性も、視力は片目の視力だけが最大 15分間消えるという。これはほぼ毎日起きた。

網膜の光干渉断層法、頭部 MRI、ビタミンAレベルの血液検査などの眼の検査では何の病態も得られなかった。すべての指標で、患者は完全に健康だった。その後、聞き取りで、どちらの女性も、毎晩、暗闇の中でベッドに横になって、スマートフォンの画面を長時間見ていることが判明した。この場合、片目は枕で隠れており、片目だけでスマートフォンの画面を見ていた。

このことから、ロンドン市立大学の研究者は、非対称な光順応が失明の原因であることを示唆した。言い換えれば、片方の目は暗から明への急激な移行に適応しているが、もう一方の目はそうではなかったことが原因だった。

その後、ボランティアにより、長い時間、「片目だけでスマートフォンを見る」という実験が行われたが、科学者たちの推測を確認することになった。電話画面に向けられた網膜の感度が大幅に低下し、復元に数分かかることが判明したのだ。片側の失明は影響も大きく、スマートフォンを使用するときには両目でディスプレイを見ることを強く勧める。

◆網膜の細胞死

米トレド大学の研究者たちによると、スマートフォンやコンピューターの画面から出る典型的なブルーライトは、視覚に悪影響を及ぼす。長時間の曝露では、可視スペクトルの範囲の残りの部分よりも網膜にとって数倍危険だ。

特に暗闇の中で長時間スマートフォンを使用していいると、年齢と関係なく、加齢性黄斑変性症を発症する可能性がある。この病気は、網膜の黄斑部の視細胞がダメージを受けるもので、視覚の異常が現れ、放置すると視力が消えてしまう可能性のある疾患だ。

網膜に存在する細胞は、光受容細胞が光を感じて脳に信号を送るのを助けることであり、それにより視覚を得るが、網膜などそれらの一部は、ブルーライトの放射線にさらされると、周囲の組織や細胞に対して毒性が生じることがわかっている。実験室では、さまざまな種類のヒト細胞にブルーライトの光を照射すると、これらの細胞が死滅する。

◆頭の後ろの角
オーストラリアの科学者たちによるいくつかの研究によると、スマートフォンは特定の頭蓋骨の部位の成長を刺激していることが判明した。正確には、後頭部に「角」のような異常な骨が成長し続けるのだ。実際、スマートフォンを使用しているほとんどの人たちは、ディスプレスに近づくために、意識せずに頭を前に傾けている。この場合、体重は背骨から後頭部の筋肉に伝達される。

その結果として、骨が腱と靭帯で成長し始めると見られている。調査では、30歳未満の被験者のほぼ 41パーセントに、この「角のような骨」が見られ、そのサイズは 10~31ミリメートルだった。さらに、これらの「角」は、男性に多く見られた。

追加の研究では、この角状の突起は、頸部頭蓋領域の筋肉への負荷の増加の結果であり、遺伝病や負傷の結果ではないことが示された。スマートフォンを使用する場合は、なるべく頭を前に傾けないことが望ましいかもしれない。

◆疲れる脳
米ラトガー大学による調査では、スマートフォンは脳の活動に悪影響を及ぼすことがわかっている。本来は、仕事や作業の休憩として使われる時間に、モバイルデバイスを使用して過ごしてしまうと、脳が休めなくなり、その後の仕事や作業の生産性が悪化することがわかった。

研究者たちは、414人の学生たちに 20の問題を解決するように依頼した。これには数時間かかり、その間に1回の休憩を取ることができた。休憩の間は、スマートフォン、コンピュータ、あるいはノートブックを使って自由に過ごして良いことになっていた。

その中で、スマートフォンを手に持って休んだボランティアたちが、休憩前に解決されなかったタスクに対処するために、平均して、休憩前より 19パーセント余分に時間が必要だった。同時に、彼らは休憩時にスマートフォンを使わなかった他の参加者より、問題の解答数が 20%以上低かった。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=350485

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