終らない環境破壊・・・いまこそ近代思想・科学ではなく、先住民の自然観、自然の摂理を学ぶべき。

環境問題が取りざたされてもう50年。

世界中で環境問題の研究や啓蒙活動が続けられているにも関わらず、まったく解決されることなく、人類は破滅に突き進んでいるように思えます。

問題だ、何とかしなければ、とわかっていながらなぜ環境破壊はなくならないのか?

今回はアイヌやネイティブアメリカンの自然観をみながら考えてみます。

以下(https://www.furusato-pr.jp/tourism/hokkaido/ainu-1.html)より引用します。
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子育て、食育、働き方改革など、現代の日本が抱える問題はアイヌ文化が解決のヒントになる

アイヌの根本的な考え方は「物にはすべて生命がある」ということだ。動植物など人間に恵みを与えるものは、カムイ(神)が姿を変えて人間の世界にいると考え敬っていた。そのため、動物を“過剰に殺生”するのはご法度。

そこで春から秋にかけては食料となる植物を調達し、冬には乾燥させてストックしていたものを食べていた。彼らの食事は、たんぱく質やビタミンなど栄養のバランスがよく塩分控えめ、と健康にもよい食生活だったとみられている。
また、食べ物や飲料水が手に入りやすい川や海沿いの災害のリスクが少ない場所を選んで、家を建てて集落を作る。食料は、周辺の山や川、海などで入手する。衣食住に渡り、彼らの生活は合理的で無駄がない。現在の日本は、アイヌの歴史や文化から学ぶ点が多いと言えるだろう。

八幡学芸員は「昔のアイヌには学校制度がなく、子どもは集落で育てるものだった」と解説する。子どもは、集落の中で日常的に老若男女と接するうちに自分の社会的立場を自覚し、「どう生きるべきか」を学んでいた。さらに遊びながら、漁狩猟、植物採取、道具の作り方など、生きるために必要な技術を身につけたのである。
「子どもの頃から『自分が大人になった時にどうすべきか』を考えていて、自分が成人になったときに次の世代へ同じように伝えるのは、ある意味すごく合理的ですよね」と八幡学芸員は話す。

彼女は、「昔も今も、生きるために必要な情報を多角的に集める力が大切」とアイヌの人達が教えてくれていると感じている。

最近、国内では労働現場で生じる無理、ムダなどを解消するべく「働き方改革」が求められている。一方、アイヌの生活は、あるがままの環境を受け入れ、衣食住と身の周りにあるものを上手に活用し、無理やムダの無い暮らしをしてきた。彼らが続けてきた合理的な生活スタイルから私たちも学ぶべきかもしれない。
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ものにはすべて命がある。人もまたその命の一つ。

人は自然の一部であることをわかったうえで、自然を敬い感謝していたのです。このような自然観からは、環境破壊など起こることはないでしょう。

アイヌと同じようにネイティブアメリカンにも自然と一体となった世界観があります。

以下(https://tabi-labo.com/263919/native-amerian)より引用します。
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ネイティブアメリカンの言葉より

「草木は兄弟であり、姉妹だ。
皆、私たちに語りかけてくる。
耳をすませば、
声が聴こえる。」 (アラパホ族)

「生きとし生けるものに敬意を示せば、
彼らは敬意を持って答えてくれる。」 (アラパホ族)

「地球は親から与えられたものではない。
祖先からの授かりものでもない。
子ども達から借りているのだ。」 (不明)

「カエルは、
住んでいる池の水を飲み干さない。」 (スー族)

「知恵を探せ、知識ではない。
知識は過去だ。
知恵は未来だ。」  (ラムビー族)
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地球は子供たちからの借り物。だから未来にわたって子供たちが自然と共に生きていけるようにしなければならない。

自然を支配し、破壊することを人間の権利かのように考える西洋近代思想・科学とは正反対です。

環境破壊が止まらない理由は、この根本的な自然観の違いにあるのではないでしょうか。近代思想がもたらした危機を、その延長上でいくら考えたところで答えは出ません。
いまこそまっとうな自然観、事実に基づく自然の摂理を学ぶことが必要なのだと思います。

参照:http://web.kansya.jp.net/blog/2019/10/7121.html

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