【フクシマ】福島原発破壊、無策のトップ3人が無罪。自分には無理、だから罪はない、こんなトップと理屈がまかり通ってよい筈がない

福島原発の爆発と破壊は国民が固唾をのむ目の前で起こった。水素爆発で立ち上る黒煙と白煙の衝撃は目に焼き付いて離れない、衝撃の現場は息をのむ惨状となった。激しい放射能汚染の中、深夜に始まる脱出行やそのまま被爆を甘受せねばならなかった人々、今でも生々しい生き地獄を思い起こさす。広島と長崎は一発を浴びただけだが、三基が続けて爆発し、しかも未だに放射線を放出していく。世界レベルでもチェルノブイリ原発事故(1986年)と並ぶ最悪のレベル7の事故である。

・本日の東京地裁判断は断じて歴史が許さない、権力の怠慢や犯罪は裁かない日本の司法は死んだに等しい。すでに明らかにされてきたが、地震による津波に対してトップが招集した会議で、10mを超える津波で非常時電源がダウンするという報告は、少なくとも2年まえにトップの面前で報告されている。担当役員レベルでは8年の4月には明らかにされている。電力などの基幹産業経営トップに求められるのは危機察知と迅速なトップ指揮である。本能レベルの危機察知が作動していない。
これは無責任な凡人を裁く裁判ではない。嘗ての軍法会議(法廷)並みに、無策で部下を戦死させた上官を裁く、厳しく上司の責任を問う裁判だ。少なくとも2011年3月の東日本大震災の2年まえ、トップが招集した役員会での報告の事実がある。だ羅漢だから云われるまで知識がなかったというなら、なぜこの時点で非常事態の電源確保だけでも直ちに先行着手しなかったのか、国民は承服できない。

・東電はこの度の千葉の大停電でも、危機対応が全くなっていないことを白日の下に曝した。全く変わっていない、対応がなっていない。こんな電力会社の連中に50基以上の原発の危機管理や、想像を絶する原発廃炉の後始末を任せておけるだろうか。
多分彼らは決められたことには従うが、自分にはこんな対応は無理だと心の奥底では開き直ってるに違いない。体制の内側で制度に従った頭の使い方しかできない。だからただの受験エリート止まりで、定められた試験の範囲しか頭に入らない試験脳である。
それは裁いた裁判官も同じである。つまり日本の権力の中枢は自分達には無理、だから罪はない、だから許されると、平然と開き直る人々だ。これからも無策のまま、権力を座布団に胡坐をかいていくだろう。

参照:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=349572

シェアする

フォローする