「精神薬で救われている人もいる」という愚問・・・結論から言うと全く救われてる人はいませんというのが当然の答えです

「救われている人もいる」という愚問
 
「精神薬で救われている人もいる」という愚問に対して、また他のウォールで見かけたので記載しておきましょう。
結論から言うと全く救われてる人はいませんというのが当然の答えです。
 
この結論を導くためにはいくつかの基本的知識が必要です。
一つは精神やこころにとって(というより医学にとって)の治癒とは何かという問題。
一つは精神疾患などは存在しないと言い切れる理由をどこまで理解しているかという問題、一つは精神薬とは科学的や分子学的にどのような物質であるかという問題、一つはプラセボ効果とは何かという問題、一つは精神薬はそのプラセボ効果以下であるにもかかわらず効いていると感じる人が一部いる問題、そして救われたという言葉が一体何を意味するのかという問題です。
毎回書いても本論とは異なったり自己意見だけでみんな終始するから、日本人のレベルがわかっちゃうのですが。
 
まず一つ目からいきますと、精神医学でいう寛解という言葉は、ただ精神医学が治せないということを隠すための言い訳にしかすぎません。
治せないだけならまだしも悪くしてそれを隠すから更に始末に負えない。
ここでは治癒の定義が必要になりますが、当然ながら治癒とは薬をやめて病院から卒業することを意味します。
これ以外のものを治癒とは呼びませんし、少なくとも私は認めません。
一体精神医学の中で治癒をもたらしているものがどれだけいるかといえば、0かどうかはわかりませんが限りなく少ないとしか言えません。
どーでもいい症状などの場合、たとえ精神医学であろうと治ってしまう場合もありますから(これは後の話ともつながっていますが)、そのあたりも除外する必要があります。
 
精神疾患が存在しないと言い切れる理由は、いろんなところで書いてきたので割愛します。
これくらいは完全に理解できないと会話としては成立しません。
三歳児に大学の難しい講義はしようもないことです。
精神薬がどのような物質かはブログ内に載ってますから、他の知識と合わせて理解してもらうしかありません。
 
ここで問題はプラセボ効果といって、どんな物質でも思いこみ効果が出たりすることがあるのをどうとらえるかということです。
実際の研究では精神薬の効果はプラセボ効果以下なので論議するにも値しませんが、その研究くらいはまた自己で学習してください。
問題は精神薬でさえもプラセボ効果でよくなる人もいますが、その時精神薬に他の問題がないかどうかの検討です。
ラムネを飲んでもほとんど害などありませんが、精神薬を一度飲むとプラセボ効果であっても、非常に重篤な問題が出現します。
それが依存症状であり禁断症状です。
ここでは副作用を扱いません。
なぜならプラセボ効果が一番感じられる時点で、すでにその人にとって副作用は出現していないからです(隠れ副作用はあります)。
 
さらにいうとプラセボ効果ではない明確な作用が向精神薬にはあります。
それこそ覚醒剤や麻薬のような作用です。
ある患者が例えばうつや不安に陥っていた場合、向精神薬を飲んだとして奇跡的に副作用が出なかったと仮定しましょう。
その場合プラセボ効果でよくなったと感じる人もいますが、そうではなく作用でよくなったと感じる人もいるということです。
その場合の効果は覚醒剤などと全く同じであり、だから置き換えればいいです。
うつや不安の時にシャブやMDMAを飲んだとしたら、人間はどのような反応を示すでしょうか?
奇跡的に副作用が出なければ、「あ~、気持ちいい。おかげで不安やうつとかなくなったわ~。」という感覚になるでしょう。
しかしその時点で明確な副作用が出ていなくても、物質的に考えればもうその薬から逃れることはできません。
これは最初の治癒の定義とも関連してきます。
これこそが精神医学が目指している寛解の正体です。
 
そして最後救われたと問題、これはいったい何を意味する言葉なのかということです。
日本人にとって救われたとは、何十回も書いているように目先の利益にとらわれて、その場をしのげば救われたと考えている人間ばかりなのです。
まさにその代名詞がドラッグであり精神薬であり、それは問題の先送りであり必ず後で代償や不幸を呼び込みます。
精神薬を飲んでいると精神力がどんどん弱くなっていくのは、多くの研究で示されていますし、問題自体も本質的に解決していないのだから当たり前です。
これはもう少し拡大して考えればトーキングセラピー(いわゆるカウンセリング)も、所詮同種であることにほんの少しの人だけが気付けることでしょう。
穏やかであるということ、受容するということは本質的な問題、人生に出現してくる数々の諸問題から逃げているという状態なのです。
だからそういう人は自分がその不幸を招き寄せているにもかかわらず、それを自分のせいだと気付く事はありません。
臭いものに蓋をする人間に、次から次へと問題が起こるのは必然でしかありません。
そして薬を飲んでいればそれに対処する能力さえ奪われていきます。
 
長くなりましたが、結論をまとめると、精神疾患は存在しないのに精神薬を投与すると、大半はその副作用率の高さからどんどん弊害を起こす。
少数の人はプラセボで治った気になるか、覚醒剤的作用によってそれを飲んでいる時だけ治った気になるが、結局万人がその依存性と禁断症状とアップレギュレーション(脳内がその薬によって作りかえられていく現象)から逃れることができない。
そしてその少数の人は薬でラリりながら良くなっていると勘違いするため、本質的な諸問題に対処することができなくなる。
精神自体も精神薬を飲むことでどんどん弱くなる(これを精神的脆弱性の増加と呼びます)。
つまりだれも救われることはありません。

参照:https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/2414230541994018

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