飽食の時代になぜ栄養欠乏が起こるのか・・・メディアはボランティアで情報提供しているわけではありません。スポンサーのお金で運営されているメディアは、スポンサーの利益のための情報しか提供しません。

飽食の時代になぜ欠乏が起こるのか

子どもの矯正相談に来る親に、妊娠時に貧血はありませんでしたか?と聞くと、たいてい鉄欠乏性貧血で鉄剤を飲んでいたか、または鉄欠乏の傾向があると指摘されたと答えます。妊娠時の鉄欠乏が子どもの不正咬合の原因となっているのですから、当然といえば当然です。

日本人の妊娠可能な女性のおよそ6割が、鉄欠乏性貧血かもしくは潜在性鉄欠乏性貧血であると指摘する産科医もいます。日本人女性のなぜこんなに多くが鉄欠乏なのでしょうか?

女性が妊娠すれば、健康な赤ちゃんを産みたいと願うことでしょう。誰だって病弱な赤ちゃんや先天疾患を持った赤ちゃんは望まないはず。けれども栄養欠乏で妊娠すれば、万全の栄養状態で妊娠するよりも赤ちゃんの健康に問題が起こる可能性が高くなります。

現代社会は情報が溢れています。今日栄養に関する知識は一般人でもかなり知っています。テレビも医者が登場する健康番組がたくさんあります。これだけ健康情報がたくさんあるのに、なぜ栄養欠乏になる人がこれほどいるのでしょうか。

鉄欠乏で妊娠すると、生まれてきた赤ちゃんが将来不正咬合になるリスクが高くなるだけでなく、先天疾患を持っていたり、低身長や発育障害が起こる可能性も高くなります。普通に生活しているのになぜ鉄欠乏になるのか、そしてまた、鉄欠乏の女性は鉄だけが欠乏しているのでしょうか?

普通に考えて、鉄欠乏の人が、鉄以外のタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどはすべて満たされているというのは変な話です。鉄欠乏の人は鉄以外の栄養素も欠乏しているのであれば、なぜ医者は鉄欠乏性貧血の患者に鉄剤だけを処方するのでしょうか?

世の中の健康情報を妄信し、病気になれば医者にかかって薬をもらう。慢性疾患になったら一生薬を飲み続ける。ガンになれば手術と抗がん剤や放射線治療を受ける。多くの人はそこに何の疑いも抱きません。

一つの情報だけを妄信し、他の情報には耳を傾けなかったり、知ろうとしないことには大きなリスクがあります。そしてメディアはボランティアで情報提供しているわけではありません。スポンサーのお金で運営されているメディアは、スポンサーの利益のための情報しか提供しません。

鉄欠乏になってから鉄剤やヘム鉄、キレート鉄などを摂るよりも、なぜ鉄欠乏になったのかの方がよっぽど重要です。少なくとも僕はそのことに非常に興味を持っています。疑問を持ったら自分で調べ、自分の頭で考える。情報化社会で生きていくためには、情報量よりも情報の質にこだわるべきと僕は考えます。

参照:https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/2394540203957203

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