【生物毒】植物には生物毒を持つものが多い。これらは、虫に食われる事を防ぐためであったり、病原菌と戦うためのものであったりするわけだが、中には、人間の健康を害するものもある

「生物毒」

植物には生物毒を持つものが多い。これらは、虫に食われる事を防ぐためであったり、病原菌と戦うためのものであったりするわけだが、中には、人間の健康を害するものもある。

人間の場合は、大量に摂取しない限りは問題は起きないが、これも野菜を品種改良してきた賜物でもある。美味しいところだけを享受して、毒を減らしているのだ。

だからこそ、野菜は病気になりやすいし、虫に食われやすい。虫にとっても病原菌にとっても、扱いやすのが野菜であるという事になる。

虫や病原菌から放っておくと、野菜はどんどん生物毒を生成して戦い始めるだろう。そうなると、人間も野菜を食べられなくなる。

事実、キュウリの自家採種を繰り返していくうちに、ククルビタシンが増えてしまい、苦くて食べられなくなる時があった。自家採種も難しいものだと実感したのだが、しかし不思議なことにが起きる。

ククルビタシンが増えると、ウリハムシが、やたらそのキュウリを攻撃するのだ。ウリハムシを調べると、ククルビタシンを体内に溜めて、鳥に捕食されないように身を守るらしい。

つまり、ウリハムシに食べられるキュウリは、ウリハムシ以外の虫か、病原菌と戦っているという事であり、つまりは、キュウリがククルビタシンを作り出す理由を考える必要があるという事だ。

野菜が病気がちになるのは、人間の場合と同じで、環境が悪い、食べ物が悪い、ストレスが多いなどである。

未分解有機物ばかりすき込まれている土、動物糞を大量に与えている土、農薬や除草剤でバクテリアバランスの悪い土、そもそもミネラルが枯渇している土。

そうした土で育てようとすると、野菜は成長ホルモンを分泌せずに、生物毒ばかりを生成してしまうのだろう。口が悪くなり、悪意ばかりを持つ人間ととても似ている(笑)。

ただ、野菜の抵抗性を下げる行為をやっておきながら、今度は強い農薬で野菜を守ろうとする行為は、本末転倒ではなかろうか。

やはり、土壌改良か、植物から抽出した生物毒を希釈して利用する方が良いと、僕は思う。

参照:https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2286827874731705&set=a.124719820942532&type=3&theater

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