【栄養療法=安全だとは限らない】単体の栄養サプリメントをメガ投与することは、確率的に改善が高まる可能性があるとしても、一方で別の症状を悪化させてしまう可能性もある

栄養療法=安全だとは限らない

何かを早く改善したいがために、焦って単体の栄養サプリメントをメガ投与することは、確率的に改善が高まる可能性があるとしても、一方で別の症状を悪化させてしまう可能性も存在することを、忘れてはいけません。

なぜなら、その栄養素を投入することにより自分が希望する特定の作用のみに働けばいいのですが、栄養素の働きは多岐にわたるため、もしかすると意図していない回路をまわしたり、必要のない酵素まで亢進させてしまったりすることがあります。

また、私たちの生体には、私たちの栄養素を横取りする微生物群が取り巻いているこど忘れてはいけません。

昨今の栄養療法の流行は、やみくもな薬物療法や終わりのない対症療法を回避するという貢献の面があったとは思いますが、同時に「栄養療法=安全」または「栄養素は大量に摂取しよう」という大きな誤解が日本のみで広がってしまったことは、早急な今後の修正課題となるでしょう。

生化学の反応は多岐にわたる回路がいつも「歯車」で稼働していることや、いち栄養素の投入は自分が希望する特定の作用だけでなく意図していない回路や酵素を亢進させてしまうという副作用がつきものです。これらを踏まえた上で、常に俯瞰しながら、進めていく必要があります。

生化学の知識やその解釈は、日々その情報が修正されたり、アップデートされたりしています。つまり、古典的な栄養療法やその概念は、現代の栄養療法へと導いた貢献度としては大変素晴らしいものではありますが、現代にも通用する普遍的なアプローチ法とは決して言えないことをまず理解しておくべきです。

完全に良いものはまずこの世の中に存在しません。表と裏の面があり、この比率は成分によってまちまちです。ベネフィットの陰にリスクあり、これをいつも踏まえた上でベターな方法を取るべきです。

参照:https://www.facebook.com/nobunaga.yoshitomi/posts/1122280631285637

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