保険の歯医者の中でも特にヤバい歯医者というのは、保険医療機関だけど自費中心という歯医者。こういう歯医者こそ、真のぼったくりの悪徳歯医者と思って間違いない。

いつも言っていることですが、基本的に保険医療機関に差はありません。保険診療は全国一律同一料金・同一サービスなので、差があってはまずいのです。でも実際に僕は、建前上だけでなく、事実として保険診療の歯医者に大きな治療技術の差は無いと考えています。

保険診療は国が管轄している医療システムですから、勝手に独自の考えや治療を持ち込むことはできません。歯磨きがむし歯を予防せず、歯科医院でのフッ素塗布は予防効果よりも毒性の方が高くお勧めできないと、実際に行われた研究結果を元に主張しても、そんなことは関係ありません。自分の考えを貫きたければ、保険診療を辞退するしかありませんから。

ウチに来る患者には、他の歯医者(保険医療機関)で削らなくて良い歯を削られ、または削らなきゃいけないむし歯を削らずに上から詰めたり被せたりして中でむし歯が広がっていたり、抜かなくても良い歯を抜かれたりした患者がいっぱい来ます。そういう患者は「前の歯医者がダメだった」と口をそろえて言いますが、それが保険診療のスタンダードであり、保険医療機関である以上はどこにかかっても同じことです。

こう書くと「ウチは違う、そんなひどい治療はしていない」と、必ずいきり立つ歯医者がいます。けどね、本当に質の高い歯科治療技術を持ち、患者を真に救いたいのなら、保険診療なんてしていませんから。保険診療の中には良いところもあればダメなところもあるなんて考えこそ、一番の間違いです。

僕自身、歯科医師免許を取って臨床に携わるようになってから、もう20年以上が経ちました。本当に色んな治療を間近で見てきたし、ひどい歯医者もいっぱい知っています。その一方で優れた治療を行っている歯医者も知っていますが、そういう歯医者は保険診療はやっていません。

保険診療は国のシステムであり、いわば国が管理している医療のフランチャイズのようなもの。コンビニやファーストフードの店によって、味や品質が大きく違ったらまずいでしょう?歯科医療も同じですから。

それでも保険の歯医者の中でも特にヤバい歯医者というのは、保険医療機関だけど自費中心という歯医者。こういう歯医者こそ、真のぼったくりの悪徳歯医者と思って間違いありませんから。

参照:https://www.facebook.com/shukaku.nagao/posts/2084501881627705

シェアする

フォローする