命は海から生まれた…ルネ・カントンの海水療法とは何か?

命は海から生まれた・・・
これは、子供の頃から思っていました。
時々、無性に海が見たくなるのは、海から生まれたからなのか?
そんな風に漠然と思っています。

やっぱり塩は大事ですね。
天然の塩はミネラルがいっぱい!
エネルギーのもとですね。

そして、ランボーの「永遠」を思い出します。

L’ÉTERNITÉ   Arthur Rimbaud

Elle est retrouvée,
Quoi? ― L’Éternité.
C’est la mer allée
Avec le soleil.

Âme sentinelle,
Murmurons l’aveu
De la nuit si nulle
Et du jour en feu.

Des humains suffrages,
Des communs élans
Là tu te dégages
Et voles selon.

Puisque de vous seules,
Braises de satin,
Le Devoir s’exhale
Sans qu’on dise: enfin.

Là pas d’espérance,
Nul orietur.
Science avec patience,
Le supplice est sûr.

Elle est retrouvée,
Quoi? ― L’Éternité.
C’est la mer allée
Avec le soleil.

もう一度探しだしたぞ。
何を? 永遠を。
それは、太陽と番った
海だ。

フランスでは20世紀初頭、ルネ・カントンという生理生物学者により、第13回パリ国際医学会において、「命の起源は海の中にあり。体液は海の成分と類似している。」ということが証明され、犬の血液を抜いて海水を注入し犬の生命を維持させ、様々な医学的研究が繰り広げられ、タラソテラピーが医学療法として高い評価を得るようになりました。

カントンの研究

生理生物学者ルネ・カントンは1895年、寒さのために動かなくなったクサリヘビを発見して暖かい場所に移動させたとき、ヘビの動きが活発になった様子を見て、動物が冬眠するということは、何か大きな意味が秘められているに違いない、という確信をもちました。冬眠する動物としない動物が存在するのはなぜなのだろうか。冬眠しない動物が存在するのだから、生物はすべて外部の温度に隷属しているわけではない。これは一体どういうことなのか。カントンはこの点に着目したのです。

生命誕生の謎へ

昔、地球が火の玉のように燃えていた頃、生命は存在しませんでした。しかし、地球が次第に冷却していったことにより、温度に適応できる生命体が誕生したのです。
最初に生命が誕生した地球の温度は44度だったといわれています。
地球はその後も温度を下げ続けます。カントンは、地球の寒冷化と温血動物に見られる熱を作り出す能力との間の因縁関係に注目しました。つまり、進化の過程で生物は、体温(熱)を発生させて、生命が誕生した起源の44度の温度に近づくようにする能力を獲得していったのです。進化した生物は、細胞が最大限に活性化する起源の44度の体温の維持を目指そうとすることがわかったのです。
最初の生命体が現れた時、地球は海で覆われていました。カントンは温度以外の起源の諸条件も保たれているのではないかと考えました。生命は海から誕生したのなら、最初の細胞が浸っていた水とは海水である。生物の体液は海水に違いない・・・。

そう考えた彼は、1897年、犬の血液の代わりに海水を注入する実験をしました。すると実験から4日目に減少していた赤血球が次第に増え、海水が私たちの細胞ひとつひとつの環境を守っていることが分かったのです。
そして、1904年に研究の成果を集結した本「有機体の環境としての海水」を出版したのです。

ルネ・カントンの功績

本の出版の後、1906年3月26日最初の海洋診療所がモンパルナス駅近くのアリベ通りに開設しました。当時、小児コレラに苦しむ子供を抱えた300人の母親が、毎日診療所の門前に列をなし、カントンは無料で治療を施しました。12月には、新たにウェサン通りに診療所を開設。マスコミはこの出来事に感動しルネ・カントンを《パスツールの再来》と称えました。
また、カントンは出産前治療にも関心を示し、海水を用いることで流産を大幅に減少させました。その後、12にのぼる海洋診療所が地方に開設され、この治療法はアメリカ、エジプトでも多大な賞賛を浴びました。

彼が1925年逝去したときは、カントンに命を救われた多くの人々が教会に集まり冥福を祈りました。
1950年代には、古代以来、何度もタラソテラピーの効果が見出されるときには、カントンの名が再びささやかれ、彼の研究は今日まで受け継がれています。

https://www.facebook.com/y.kai1/posts/2222269031151326

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