スーパーの野菜のどれが雄性不捻か・・・店頭に並ぶ野菜が雄性不稔利用のF1種なのか?トウモロコシのF1はすべて雄性不捻です。

スーパーの野菜のどれが雄性不捻か?
 
店頭に並ぶ野菜が雄性不稔利用のF1種なのか。スーパーで売っていて、とりわけ子どもに喜ばれている野菜はスイートコーンだそう。
トウモロコシのF1はすべて雄性不捻です。
あとは、雄性不稔利用のF1種はタマネギ、ネギ、ダイコン。それから、ダイコンを使ったアブラナ科の野菜です。
キャベツ、ハクサイ、カブなど。
 
ニンジンは、あるとき雄性不捻のニンジンがアメリカでたった1株見つかりました。
それで全世界にその子孫が広がって、それを現在、われわれは食べています。
F1ニンジンからは、臭みだけでなく香りも、ニンジン本来のうま味も消えてしまったように感じますね。
野ネズミはF1ニンジンをかじりません。
ニンジンを嫌う子どもたちが多いのもF1と関係があるかもしれません。
 
ピーマンでは、数年前に雄性不捻株が2つ見つかりました。
80年代に長野のピーマンで、「東京ピーマン」という品種で1株。
高知のピーマンで「昌介」という品種から1株見つかった。
これを元にしてシシトウの雄性不捻株を作り出しています。
その後は、ピーマンが雄性不捻で売り出されたという話は聞かないから、今、どんなものをかけ合わせたら、どんなものができるかなど、いろいろと試験している最中だそうです。
 
ジャガイモの「男爵」とか「メイクイーン」も雄性不捻だそうです。
「インカのめざめ」や「きたあかり」は固定種だそうです。
男爵とメイクイーン以外の〝根っこもの〟には、雄性不稔は基本ないです。
たとえばサトイモや、レンコンは雄性不捻がないでしょうね。
ブロッコリーは今ほとんどが、雄性不稔でないF1です。
世界でアメリカが一番たくさんのブロッコリーを食べる国なのですけれど。
アメリカのブロッコリーは日本で開発されたF1種に全部取って代わられています。
 
ホウレンソウ雄性不捻でないF1です。
おかげで、一年中ホウレンソウを食べられるようになりましたが、成育期間が短くなった結果、細胞の密度が粗くなり、大味になって、「紙を食べているようだ」と言われるほどまずくなったそうです。
おまけに、光合成の期間も短いので、葉に含まれるビタミンCなどの栄養価も、固定種の5~10分の1くらいに減ってしまいました。
小麦、米は自家受粉ですから雄性不稔ではありません。
マメ科の豆とキク科のレタスはまだほとんどF1種が生まれてないそうですです。
 
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■F1種(雄性不稔)がほとんど■
アブラナ科(キャベツ、ハクサイ、カブ、コマツナ、ミズナなど)
タマネギ、ニンジン、シシトウ、トウモロコシ、ネギ、ダイコン、油用のヒマワリ(70%は雄性不捻)
ジャガイモの男爵とメイクイーン
キク科(インゲン)
 
■F1種(雄性不稔でない)がほとんど■
ピーマン(数年前に雄性不捻株が1株見つかりかけ合わせ中)
ブロッコリー
サトイモ
ホウレンソウ
ナス科(ナスとトマト)
ウリ科(キュウリやスイカ、かぼちゃ)
キク科(シュンギク)
 
■まだあまりF1種はない■
小麦、米
キク科(レタス)。ただし、キク科のゴボウは放射線を照射して短い新品種が生まれている(サラダゴボウなど)
マメ科 (大豆 そら豆 インゲン サヤエンドウ モヤシ 落花生など)

雄性不稔について
https://kk-information.com/?p=1039

https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/1966175143466229

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