マウスの実験で糖尿病を発症させることができる食品は砂糖だけ。虫歯も砂糖だけ。他の糖質は関係ない。

砂糖は糖尿病の原因でないとか、むしろ砂糖は糖尿病患者の改善に効果があるとか言っている人がいるようですね。また、糖尿病の主因は糖質ではなくて脂質であるとか、PUFA(多価不飽和脂肪酸)が糖尿病を引き起こすとかいう話もあるようです。

こんな与太話を信じる人がいること自体、僕にとっては不思議で仕方ありません。こんな話を真面目にする人というのは、詐欺師か情弱のバカくらいのものでしょう。

まず、糖尿病の原因は何かを考えるとき、原因と疑われる物質の摂取が増加するとともに糖尿病もまた増加するという事実が確認できること。また、糖尿病患者は糖尿病でない人よりも、原因物質を多く摂取しているということ。この二つの条件を満たしている必要があります。

糖質そのものはこの条件を満たしていません。なので糖質そのもの(特に穀物や根菜類といったデンプン質の食べ物)は糖尿病の原因ではないと考えて良いでしょう。でもその一方で、砂糖は二つの条件を共に満たしています。僕の講演会で見せたグラフの通りですね。

ちなみに脂質はその種類が何であれ、この二つの条件を満たしていません。なので糖尿病の原因とみなすには無理があります。そしてまた、もし脂質が糖尿病の原因物質であるのなら、人間以外の実験動物で糖尿病を人為的に作り出すことができるはずです。

現在のところ、マウスに糖尿病を発症させることができる食品は、砂糖だけです。穀物はいくら大量に与えても糖尿病にはなりません。脂質はその種類によってマウスの寿命が短くなることはありますが、糖尿病を発症させることはできません。

ちなみにマウスにむし歯を作ることができる物質も砂糖だけ。デンプン質も脂質も、どのような形でどれだけ大量に与えても、むし歯を作ることはできないのです。

こんな単純な事実を見るだけで、脂質が糖尿病の主因であるという考えは否定されてしまいます。また、血糖値を上げる食べ物が糖尿病の原因だということもまた、否定されますね。

だから僕は砂糖は危険だから一切摂るなといつも言っているんです。砂糖以外にむし歯や糖尿病を引き起こすことができる物質は存在しませんから。こんなくだらないことで議論するなんて時間と労力の無駄以外、何物でもありませんね。

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