太陽空洞説~太陽は表面の薄い膜状のプラズマが生み出す電気的力と、それが生み出す磁場の封じ込め力のバランスによって球体を形作っている

従来の太陽理論への疑問を突き詰めると「太陽空洞説」に行き着く。「太陽空洞説」について三浦一則氏の説と、佐野千遥博士の説を比べながら検証してみる。まずは、三浦氏の説から。

三浦氏は、太陽の中にガスが詰まっているとすれば、赤道付近が膨らむはずだが、太陽が扁平しておらず真球に近いのは太陽プラズマが表面にしかない(つまり太陽が空洞である)証拠だと考えています。

以下、「プラズマと電気でよみ解く宇宙と地球の本当のしくみ」より要約

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近年太陽の真球度を測ったところ、自然界では最も球体に近いことがわかりました。真球度を表す扁平率は、太陽=9×10のマイナス6乗、木星=0.06487、土星=0.09796と、桁違いに丸いのです。

もし太陽が中までぎっしり(質量を持つ)ガスが詰まっていて、重力で圧縮されているとすれば、遠心力で赤道付近が膨らみます。太陽の扁平率が極めて少ないのは、太陽プラズマが表面にしかないためだと考えられます。

太陽の表面を覆うプラズマは、ほとんどが陽子=プロトンで、電気的にはプラスに帯電しています。そうすると内側にはプラス同士の電気的反発が働きます。この薄皮のようなプラズマだけで、内部が空洞だから、遠心力の働きが弱く、扁平率が小さいのだと考えられます。

プラズマが内から外への電気的な反発力を持つとして、それが散り散りにならずに球体を維持しているのは、プラズマが生み出す外向きの電気的反発力に対して、プラズマに内向きに働く別の力が働いているものと考えられます。

それはプラズマが生み出す磁場のちからです。この磁場の存在を、太陽観測衛星ひのでが捉えました。表面のプラズマは、粒状斑=グラニュウルという状態で、螺旋状の磁場を形成します。この磁場が生み出す力と電気的な力がバランスすることで、太陽は真球をかたちづくっているのです。

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核融合開発では、高温のプラズマを磁場で閉じ込める方法が研究されています。太陽表面で置きている粒状斑は、まさに磁場によるプラズマの封じ込めなのです。

そして完全に封じ込められているわけではなく、赤道付近からはプラズマが吹き出しています。それが太陽風です。そしてプラズマがつくりだすビルケランド電流が不安定になるとプラズマに欠損部が生じます。それが黒点です。逆に電流が大きくなったところからは磁場が表面から離れることで、プラズマが噴き出してしまいます。それがフレアです。

このように太陽は表面の薄いプラズマの膜が、電気的反発力と(それが生み出す)磁場の封じ込め力のバランスによってつくられているという電気的太陽モデルが、太陽観測衛星ひのでの観測から推察されるのです。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=338788

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