「大学病院だから安心」なんて大ウソ ~圧倒的に経験不足の医師たち ブランド名に惑わされるな

大学病院に勤務する外科医が本音で語っています。

リンクより転載します。
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■患者はモルモット

「いまだに『うちの主人は東大病院で診てもらっていますの』とか、『慶應病院の先生を知っているから安心だ』という人がいますが、大学病院の中の人間からすれば、お笑い草ですよ。はっきり言って、自分の家族が病気になっても大学病院には絶対に入院させたくない」

こう断言するのは、首都圏の国立大学附属大学病院で働く外科医。医療界の実情をよく知らないと「東大」「阪大」「慶應」といったブランドを聞くだけで、大学病院に行けば素晴らしい治療が受けられると勘違いする人も多い。

だが、それは大きな勘違いだ。医療ジャーナリストの田辺功氏が解説する。
「一般的な病気の患者は地域の中核病院で診てもらったほうがいい。大学病院は非常に稀な病気や、実験段階の研究的な治療を受けたい場合にだけ利用すべきです。

そもそも大学病院というのは研究と教育のための機関です。従って大学病院の医師には中核病院の医師のような、患者を診るための知識や姿勢が備わっていないことが多いのです。

大学病院では研究に役立ちそうな珍しい病気の人は尊重されますが、患者数の多いありきたりの病気であれば、たとえ命に関わるようなものであっても、おざなりな対応をされることもある」

大学病院では研究論文を有名な医学誌に発表することばかりを考えている研究者も診察を受け持たなければならない。日々研究に明け暮れている学者の目には、患者はモルモット同然に映っているのだ。

「海外の論文に出ていた新しい手術法を成功させると鼻高々になる外科医は多いですね。医局ではそれが患者の身体のためによかったかどうかよりも、手術の難易度や斬新さで評価が決まる。

内科にしても、製薬会社と協力して新薬の治験に参加することが多い。他に治療法がなくて藁をもつかむ思いの患者さんはそれでもいいかもしれませんが、病院側は一人でも多くの『実験台』がほしいというのがホンネですよ」(前出の大学病院外科医)

このような独特の風土が、医療現場を歪めていることは間違いない。

事実、このところ話題になった医療事故の現場は大学病院がほとんどだ。腹腔鏡手術の失敗が続いた群馬大、麻酔薬プロポフォールの誤使用で男児が死亡した東京女子医大、女児の心臓手術で重度の脳の障害が残って裁判沙汰になっている慶應大学病院などなど。

自身も長らく東京大学医科学研究所に籍を置いてきた医療ガバナンス研究所の上昌広理事長は「大学病院の医師は圧倒的に経験が不足している」と語る。
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2/2に続く

 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=320865

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