太陽活動の低下…2018年7月の無黒点日数は27日、一日平均1.6個という低さ。これからの太陽活動の「静けさ」に注目しておく必要がある。

豪雨に猛暑に台風と、いろいろとあった2018年7月。

地球もさることながら、宇宙では太陽活動も大きな変化の時を迎えており、先月は太陽の黒点相対数(太陽活動の活発度)が、平均値で1.6という数字になりました。

この黒点相対数が「2.0」を下回るのは、いよいよ太陽活動が極小期を迎えた証拠であり、これから数年間、太陽は冬眠のような静かな休息期に入ります。

太陽黒点数も、太陽にシミ・ホクロが1つもない「0」となる日が7月から急速に増えており、7月は無黒点日が「27日」もありました。

この黒点相対数が2.0を下回り、無黒点日が27日となるのは、約10年ぶりの出来事。

何度かお伝えしていますが、太陽の黒点数は、約11年周期を持っており、11年かけて増えては減ってを繰り返しています。

今は観測が始まってから24周期目であり、2008年12月から始まって2019年から2020年頃に終わり、そこから25周期目が始まることが予想されています。

古い周期と新しい周期が始まる谷間の時期は、太陽が冬眠状態となる「極小期」であり、1年ほどで太陽が目覚める時もあれば、数年間極小期が続くこともあります。

前回の節目の極小期は、2007年から2009年までの3年間。

これは比較的長い極小期でした。

黒点相対数も、月平均が「2」を下回ったのは、2007年に1回、2008年に4回、2009年に5回と計10回でした。

また、無黒点日が「27日」に達したのは、2007年に1回、2008年に3回、2009年に3回の合計7回です。

今回の極小期が、どれほど長く続くかわかりませんが、先月からの無黒点日の急増を考えると、いよいよ太陽が11年周期の冬眠に入ったのは間違いないかと思います。

ちなみに2007年から2009年の前回の太陽黒点の極小期は、過去150年間の歴史の中でもベスト5に入るほど年間無黒点日が多い極小期でした。

太陽に黒点がない日は、2007年は161日、2008年は266日(歴代4位)は、2009年は262日(歴代5位)。

そして、歴代4位となった2008年9月、世界を震撼させた「リーマン・ショック」の金融危機が発生しました。

実は世界的な金融危機もまた、約10年から11年の周期で引き起こっており、それは太陽活動の極小期とリンクしているという説があります。

金融危機のタイミングだけでなく、株価や穀物価格など、経済に関わる指数は、どれも太陽活動と深い繋がりがあることが統計的にもわかってきています。

先月、今月頃から現在の24周期の太陽活動も極小期に入ったとなれば、この夏から数年間は、リーマン・ショック以来の大きな金融危機に備えておく必要もあるかもしれません。

これまでの流れだと、大きな金融危機は7月から10月までに発生することが多く、今年の10月までに大きな混乱がなければ、2019年の夏から秋頃も要注意かと思います。

ただ、その規模がどれほどになるかも、今回の極小期の規模によって変わってくるかと思います・・・。

一説によると、このまま太陽は冬眠から目覚めず、1645年から1715年まで70年間も続いた「マウンダー極小期」と同じ規模の極小期が再来するのではないかとも予測されています。

この期間、地球の平均気温は0.2度低下し、このわずかな気温の低下と太陽エネルギーの減少によって、世界的な食糧不足の危機が発生し、普段は凍結しない川が凍ったり、異常気象といくつもの天変地異が起こりました。

このまま太陽活動が低下したままの時期が続くと、今の温暖化どうこうの話はどこ吹く風であり、地球は小氷河期に突入、食糧生産のあり方も見直さないと、再び食糧危機が引き起こされてしまいます。

その頃には、温暖化と同じく今の経済システムどうこうではなく、地球人も他の動植物もまた生き残るのに必死であり、文明のあり方そのものを見直しをさせられることでしょう。

ただ、今の先行きが見えない経済社会と崖っぷちの文明においては、こういった大きなインパクトによって方向転換をするしか、人類の目覚めるきっかけは訪れないのかもしれません。

いずれにしても、これからの太陽活動の「静けさ」に注目しておく必要があります。

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