『口呼吸』をすると何故『ダメ』なのか?…口呼吸は人類しか出来ないわけですが、免疫の観点から言っても未発達な状態と言わざるを得ません。

『口呼吸』をすると何故『ダメ』なのか?

ごめんなさい!忙しすぎてなかなか更新が出来ないでいました。※決してネタ不足とか、めんどくさがってとかではないですよ~!!
今日は基本に戻って口呼吸の話をしてみますー!

最近少しずつですが『口呼吸』はダメだという認識は拡がってきているように感じます。
先日「東急ハンズ」に寄った時に、口呼吸防止コーナーがありました。

それでは本日は『口呼吸』がダメ!!って事を少し解説したいと思いますー。

まず、『口』という場所について話をしたいと思います。
口の本来の働きは、食物を取り込む『入り口』なのです。これは進化の過程で栄養を摂り込む「入り口」として出来た訳です。そして腸管が消化吸収する場になり、排出するところが肛門となったわけです。
この構造は、動物と植物に分かれる前の原初の生物の『ホヤ』の時点で、すでに存在する器官なのです。
口から肛門にかけては一本の管と言うわけです。これが進化していくと色々な機能を付随して来ますが、基本的な働きは人類になっても同じ、摂食消化吸収排出の場なのです。

口呼吸は特殊なもの!!
口から肛門にかけては消化吸収の場であることを考えると、口呼吸をして酸素を取り込めるのは何故なのか?っと疑問に思うかもしれません。

まず前提として『口呼吸が出来るのは、乳児期以降の人類だけ』なのです。

、、、え?うちの赤ちゃん口呼吸をしているんだけど。。。
と言う声が聞こえて来ますねー。

実際には最近の赤ちゃんの中には「生まれながらに口呼吸が出来る」子がいます。
これは両親の『行動様式』“※ここ重要!”が子供に遺伝してしまったためなのです。
昔は口を開けている子は『アホ面』と呼ばれる事がありました。『阿呆』の『呆』の字は口を開けて突っ立っているヒトの象形文字です。
しかし、近年『口呼吸に関して無関心な時代』のまま二十年以上の年月が経過してしまい、常習的に口呼吸している大人が増えてしまったのです。なので両親が口呼吸なら、子供にも行動様式が伝わってしまうのです。
他にも早すぎる離乳食、、、今回は省略します。

遺伝というのは、親から子供に伝わる『行動様式』のことです。これは急に『形や構造』が変わって生まれる訳ではありません。
行動様式というのは普段の体の使い方です。これは両親が同じ行動をしていると、両親の体の構造が一代(当代)で変化して来ます。そして子供に伝わるのは体の構造ではなく、行動が伝わるのです。そして何代かで同じ行動をしていると後を追った形で、遺伝子が変わり生まれながらに構造も変わって生まれてくるようになるのです。
例えば哺乳類の赤ちゃんは生まれた時に誰にも教えられていないけれども、親のお乳を飲みに行きます。これは本能で『行動』することを遺伝しているというわけです。
遺伝する『行動様式』と言うのは、教えられなくても生まれながらにして出来る行動を言います。
なかなか表現が難しいのですが、体の構造が変わって生まれるのでは無く、口呼吸と言う行動が出来るようになって生まれてくるわけです。
そして口呼吸をし続ければ、親と同じように口が閉まらない子供になってしまうと言うわけです。しかし口呼吸をやめさせれば、正常な状態のように鼻呼吸の面構えになるのです。

おっと、脱線してしまいました。
口呼吸は人類しか出来ないわけですが、免疫の観点から言っても未発達な状態と言わざるを得ません。
我々の免疫力は大まかに二種類があります。

① 自分の細胞以外を排除するシステム(移植した際の拒絶反応)
② 微生物を排除するシステム(免疫システム)

実はこれらは、①に関しては海中生活から陸上生活に変化した時に血圧が発生したことによる免疫のシステムです。
②は恒温動物に進化した時に手に入れた免疫のシステムです。

実は単純に言ってしまうとこれ以外には免疫システムは無いと言ってもいいかも知れません。

では自己免疫疾患はどうなんだ?とお思いですね。
細菌やウイルスは細胞内でしか繁殖出来ないものが沢山います。それらが細胞内で増殖すれば白血球は細胞内の細菌を攻撃しようとしますが、細胞内なので直接攻撃が出来ず細胞ごと、、、、ゲフンゲフン!

おっとまた話がそれてしまいました。
①の陸棲が誕生したのが3億6千万年前です。
②の恒温動物に進化したのが2億年以上前のことです。

それに比べて言葉を人類が話し始めたのが、どんなに古くても400-250万年前くらいです。

口呼吸が出来るようになったのは、言葉を話すようになったための副産物です。
なので、免疫システムはまだまだ未熟としか言いようがないのです。

3億6000万年~2億年かけて構築した免疫システムと比べれば400万年程度の免疫システムなんて新人レベルというよりも赤ちゃんレベルですね。。。

まずは喉の扁桃を見て下さい。腫れている状態であれば喉の扁桃でバイ菌をトラップしきれずに炎症を起こしているのです。
こういう方は必ずと言っていいほど口呼吸をしています。

あまり話しが長いとしんどいと思いますので、そろそろまとめたいと思います。

口呼吸をすると、喉の扁桃がバイ菌でやられます。
これは口呼吸をすると喉の扁桃が冷えた空気の直撃を受けて、温度が下がることにより喉の扁桃の働きが鈍るためです。

その他にも、口呼吸をすることにより歯並びも崩れます。これは口を閉じていると口の中は陰圧で内側に圧力がかかりますが、口呼吸をしていると口が常に開いているために圧力がかかりません。すると歯が外方向に伸びてしまうためです。※これはいつか詳しくやります。

喉の温度が下がるのと同時に肺まで冷えた空気が入ってしまいます。
すると肺もやられるわけです。
しかも吐く時に体温を外に放出してしまい、さらに体温を下げる効果がある訳です。

鼻呼吸ではまずこのような現象は起こらないのです。

最後に口呼吸をしていると「出っ歯」になりやすくなりますので、皆さまも普段から口がぽかんと開いていないか気を付けて下さい。

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