過度に清潔な環境が子どもの白血病のほとんど(99%)を作り出している。過度の除菌、殺菌は危険である。

そもそも、菌のない環境自体が生物にとっては不自然です。何気ない除菌はまさに自殺行為だと思います。 

リンクより引用です。
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■「小児白血病は生後1年までにたくさんの細菌とふれる生活をすることで予防できる可能性が高い」と権威ある英国ガン研究所が発表

(中略)
 
 これはガン研究発表では権威といえる科学誌ネイチャーの「Reviews Cancer」に掲載された論文で、しかも「 30年間にわたる小児白血病の研究の結論」でもあります。

 私は権威ある機関からこういう研究発表があるのを待ち望んでいました。なぜなら、権威あるものからの発表でもないと、今の社会は、メディアも一般の人々も「過度な清潔は良くない」というような話をまるで相手にしないからです。

 何しろ、日本はどこの店頭にでも「 99.99%殺菌」という文字が並んでいる社会なのですから。そして、赤ちゃんの暮らす環境をほとんど無菌室のようにしてしまう。

「それはものすごく体に悪いことだ」という認識がほとんどの人にない。

 しかし現実には、結果として、特に赤ちゃん時代の過度な無菌環境が相当な数の子どもたちの健康を奪い、場合によっては生命をも奪っているということを自覚したいと思うのです。

(中略)

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■あまりにも清潔な家は子どもの白血病を引き起こす可能性があることが著名医学論文で示された

 あらゆる不潔を取り除いた「ウルトラクリーン」な家での生活は、その子どもたちに小児白血病を引き起こす可能性があるというかつてない結果を示した研究が提示されている。

 英国の研究者たちが主導して行われたこの研究での分析によれば、幼児期の段階で十分に細菌に晒されていない子どもたちは、自らの体内の免疫システムを作り上げるための準備が発達せず、急性リンパ性白血病という致命的な病気を引き起こす可能性があるのだ。

 細菌との接触の中で作り上げられている十分な免疫が体内で作り上げられなければ、脆弱な子どもたちは、たとえばインフルエンザのような比較的無害なウイルスでさえも、感染すると、そのウイルスに対しての免疫が機能しなくなることで、必要以上に白血球に感染しやすくなり、白血病を引き起こす可能性が高まる。

 「生活環境の清潔さが進んだことがこのような壊滅的な状態を引き起こしているということは、現代社会の文明の進歩のパラドックスといえるかもしれません」と英国ロンドンがん研究所のメル・グリーヴス(Mel Greaves)教授は述べる。

 この研究は、30年間にわたるガン研究をまとめたものであり、そしてこの示唆は、急性リンパ性白血病(急性リンパ芽球性白血病 / ALL)の「予防が可能である」という可能性を高めており、「それは非常に期待が高まるものです」とグリーヴス教授は言う。

 その「(急性リンパ性白血病の)予防」は極めて簡単だ。

 子どもたちが保育園に出席し、細菌が繁殖した環境の中で周囲の子どもたちと共に接触し、そして育児は母乳で行い、なるべく子どもを野外で遊ばせて、そして過度に家を清潔にすることがないようにするようにするだけで、子どもたちの免疫力を高める助けとなることを同研究は示唆している。

 ロンドンがん研究所 がんセンターの代表でもあるグリーヴス教授は、以下のように述べる。

 「この研究は、急性リンパ性白血病が明確な生物学的原因を有することを強く示唆しており、(過度に清潔な環境等により)免疫系が適切に育っていない素因がある小児の様々な感染症によって誘発されます」

 「今回の研究の最も重要な意味は、小児白血病のほとんどの症例が予防可能である可能性が高いということです。そして、これは、小児白血病以外の、子どもの自己免疫疾患やアレルギーなどにも同じ方法での考えが適用される可能性があります」

 「その予防法はとても単純で、しかも安全な方法です。つまり幼児を一般的な生活の中でさまざまな無害な細菌にさらして免疫を発達させることです」

 今回の新しい研究は、最も一般的なタイプの小児がんである急性リンパ性白血病に対しての最も包括的な分析となるものだ。

 この急性リンパ性白血病は、イギリスだけで、年間 600人の子どもたちが影響を受けている。

 急性リンパ性白血病の特徴は、特に高度な文化と豊かな社会生活をおこなう国や地域において特に一般的なものであり、発生率は年間約 1%ずつ増加している。

 この研究では、一部の若者において、この疾患にかかりやすい遺伝的変異によって急性リンパ性白血病が引き起こされることが判明したが、しかし、この遺伝的変化で発症する子どもは、全体の 1%だけであることがわかった。(※訳者注 / 子どもの白血病の 99%の発症の原因が清潔過ぎる環境などの免疫の発達不全によって起きているということ)

 グリーヴス教授は、急性リンパ性白血病は「幼児期、特に生後 1年までに清潔すぎる環境で過ごした子どもたちが一般的な感染症(かぜやインフルエンザなど)にかかった後に発症する」と結論づけた。

 今回の研究では、他にも、小児白血病の要因の可能性があるとされてきたさまざまなものについても研究されたが、それらはほぼすべて発症の原因としては除外された。たとえば、電離放射線、電気ケーブル、電磁波、化学物質などの環境要因は、子どもの白血病との関連はないと結論づけられた。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=336081

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