精製された糖は人体にとって効率よくエネルギーになりやすい一方で、悪玉菌の増殖にも寄与してしまう。実際に虫歯を始め、隠れカンジダ症の人は日本人に多い。

細胞単位で見れば、よりクリーンでシンプルな低分子の砂糖や果糖が、効率的なエネルギー源に見えるだろう。しかし、私たちの身の回りでは常に微生物の世界が繰り広げられていることを忘れてはいけない。

よりシンプルで低分子な糖質の摂取を習慣化すれば、各組織の細胞に届く前に、その一部がカンジダ菌やミュータンス菌のエサとなってしまい、悪玉菌が増殖するだろう。実際に虫歯を始め、隠れカンジダ症の人は日本人に多い。

精製された糖は人体にとって効率よくエネルギーになりやすい一方で、こうした悪玉菌の増殖にも寄与してしまう。もし無菌世界で生活するなら単糖類や二糖類もいいだろう。しかし、現実はそうではない。

これが、私がいつも言う、細胞単位での話と、カラダ全体での話では全く意味が異なる、これらは一緒くたにしてはいけない、というものだ。

現存する狩猟採集民、遊牧民、漁労民、農耕民などの伝統社会でも、(量は異なるものの)炭水化物を食べていたし、彼らに共通する糖質はでんぷん質の多糖類であり、少なくとも砂糖を摂っている民族は皆無だ(文明社会から購入しない限り)。また、果糖については、かなり低GIな果物から摂っており、そもそも伝統社会で得られる果実は、文明社会で品種改良された果実とはかけ離れたものであった。

文明から砂糖を得た伝統社会では、たいてい健全な歯が減っていた。これは私が世界の先住民、8民族をこの目で見てきた事実である。

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